第 3 問   次の問い(A 〜 C)に答えよ。(配点  41)

 

 

A    次の問い(問 1・問2)の会話の       27               28       に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の ① 〜 ④ のうちから一つずつ選べ。

 

 

問1  Student:   Do you have time later today to check the draft of my speech?

          Teacher:   No, I'm afraid I don't have time today.  I have several appointments this afternoon.

          Student:   I see.  Well . . . .         27        

          Teacher:   Yes.  And please send it to me by email so I can call read it before you come.

 

① Are you sure you can skip the appointments?

② Could I come to your office after school tomorrow?

③ Shall I make an appointment with you for today?

④ Would you kindly give me the draft to look at?

 

正解: ②

 

会話の流れに沿った発言を選択する問題。生徒が先生にスピーチの下書きを見てもらうようにお願いしている場面。

 

自分のスピーチの下書きを見てほしいと生徒が先生に伝えるが、先生は約束があるので時間がないと答える。その次の生徒の発言が設問箇所である。生徒の発言に対して先生は、"Yes" と言い、生徒が来る前に読んでおけるようにメールで下書きを送るようにと言っている。

 

二人の会話の流れから、生徒が先生に後日下書きを見て欲しいと発言していると思われる。この流れに合うのは ② Could I come to your office after school tomorrow?  (明日の放課後、先生のオフィスを伺ってもよろしいですか) だけである。従って ② が正解である。

 

生徒:   今日、あとで私のスピーチの下書きを見ていただく時間はありますか。

先生:   いいえ。残念だけど今日は時間がないんだ。午後はいくつは約束があるから。

生徒:   そうですか。では、       27        

先生:   いいよ。きみが来る前に読んでおけるようにEメールで送っておいて。

 

正解以外の選択肢の意味は以下の通り。

① 本当に約束をすっぽかしてもいいんですか。

③ 今日、きみとの約束を入れようか。

④ 下書きを見させていただけますか。

 

laterイラア]/léɪṭɚ/ (後で)、

checkチェック]/tʃék/ (確認する)、

draftドゥフトゥ]/drˈæft/ (下書き)

speechーチ]/spíːtʃ/ (演説、スピーチ)、

afraidアフイドゥ]/əˈfɹeɪd/ (残念に思う)

 

※ I'm afraid (that) 〜イマイドゥ] (〜 を残念に思う、〜 と思う) で、良くないことや心配なことをやわらげて表現することができる。相手に丁寧な印象を与えることができるので覚えておこう。

 

例:

・I'm afraid it will rain tonight.  (今夜は雨が降るようだ)

・I'm afraid I can't help you any more. (これ以上あなたを助けることはできない)

 

appointmentイントゥメントゥ]/əpˈɔɪntmənt/ (約束)、

sureシュア]/ʃˈʊɚ/ (確かに)

 

※ この "sure" という単語は会話で頻繁に使う便利な表現である。

  I'm sure 〜 「〜 を確信している」

  Are you sure 〜 ? 「本当に 〜 ですか」

 

依頼や質問、お礼の言葉に対する返事 "sure"「もちろん、どういたしまして」など、幅広く使うことができる。

 

例:

・I'm sure he will come back.  (彼はきっと戻ってくる)

・He is sure to succeed.  (彼はきっと成功する)

・Are you sure you want to buy this car?  (本当にこの車を買いたいですか)

・Are you coming with us to the concert?  (私達と一緒にコンサートにいきますか)

    Sure.  (もちろん)

・Thank you very much for your advice.  (アドバイスをありがとうございます)

    Sure.  (どういたしまして)

 

skipップ]/skíp/ (とばす、サボる)、

kindlyインドゥリ]/kάɪndli/ (どうか〜、何とぞ)

 

 

問2  Ken:     How about going to Memorial Park this weekend?

          Ethan:   How far is it from here?      

          Ken:      Well, it takes about two hours by express train.

          Ethan:   Oh, that's a bit far.  How much is it to get there?

          Ken:      About 6,000 yen.  But I've heard it's really beautiful.

          Ethan:   I know, but        28       .  Let's find somewhere else to go.

 

① I don't feel like going out                   

② it helps us to get there

③ that's much too expensive

④ we can't miss this chance

 

正解: ③

 

週末に記念公園に行こうと誘うケンに対して、遠くて電車代も高いので別の所に行こうと言うイーサンの会話。

 

ケンが週末に記念公園に行こうとイーサンを誘う。イーサンはケンに記念公園までの距離と費用を質問し、それが遠く、電車代が高すぎることが分かる。それでもケンは公園が美しいと言って行きたい様子だが、イーサンは別の所にしようと言って意見が別れる。

 

記念公園が遠くて電車代が高いということが分かった後のイーサンの発言が問題になっている。設問箇所の発言の後、イーサンはどこか別の場所にしようと言っている。この文脈から③ that's much too expensive (電車代が高すぎる) が正解であると判断する。

 

ケン:        今週末、記念公園に行かない?

イーサン:ここからどれくらい遠いの?

ケン:        ええと、急行電車で2時間ぐらい。

イーサン:ああ、それはちょっと遠いね。そこまで行くのにいくらかかるの?

ケン:        6,000円ぐらい。でも、本当にきれいだと聞いているよ。

イーサン:それは分かるけど、       28       。どこか別に行くところを探そう。

 

正解以外の選択肢の意味は以下の通り。

 外出する気分じゃない

② それでそこに行く助けになる

④ この機会は逃せないね

 

① は、そもそも外出することに否定的な内容だが、その後の Let's find somewhere else to go (どこか別に行くところを探そう) という発言と矛盾するので誤りである。イーサンはどこかに行くのは賛成だが、お金がかかり過ぎるという理由で記念公園に行くのには消極的である。②、④ は記念公園に行くことに賛同している内容なので、その後の別の場所を探そうという発言と食い違っていて誤りである。

 

how about 〜 ?ウアバウトゥ]( 〜 はどう?、〜 についてどう思う?)

 

※ 相手の意見を質問する表現だが、本文のように相手を誘うときに使って、「〜 に行かない?」「〜 しない?」のような意味でも使える。

 

weekendウィーケンドゥ]/wíːkènd/ (週末)、

expressエクスプス]/eksprés/ (急行の)、

express trainエクスプストゥイン](急行電車)、

bitットゥ]/bít/ (少量、わずか)、

a bit (少し、やや)、

feel like 〜 ( 〜 したい気分だ)、

muchッチ]/mˈʌtʃ/ (非常に)

 

※ 選択肢 ③ で使われているように、"much too 〜 " で、「非常に 〜 過ぎる」という意味になる。"much" は "too" ( 〜 過ぎる) を強調するはたらきをしている。

 

「(量が) 多すぎる」という意味の "too much" と似ているので混同しないように気をつけよう。この場合の "much" は「(量が) 多い」という意味である。数えられる名詞に対する "too many" 「(数が)多すぎる」と対になる表現なので一緒に覚えておこう。

 

例: 

Jenifer: Please eat all of these dishes.  (料理を全部召し上がれ)

Bob:     That's too much.  I can't eat any more.  (多すぎるよ。もう食べられない)

 

Steve:  You have too many books and magazines on your desk, Grace.  Just put them back on the shelf.

            (本や雑誌が机の上に多すぎるよ、グレイス。本棚に片付けなさい)

Grace: OK, dad.  I will after I finish my homework.

            (わかったよ、お父さん。宿題が終わってからやるよ)

 

missス]/mís/ ( 〜 を逃す)

 

B    次の問い (問 1 〜 3)のパラグラフ(段落)には、まとまりをよくするために取り除いたほうがよい文が一つある。取り除く文として最も適当なものを、それぞれ下線部① 〜 ④ のうちから一つずつ選べ。

 

 

問1        29          

 

          Wearing proper shoes can reduce problems with your feet.  Here are some important points to think about in order to choose the right shoes.  ① Make sure the insole, the inner bottom part of the shoe, is made of material which absorbs the impact on your foot when walking.  ② The upper part of the shoe should be made of breathable material such as leather or cloth.  ③ Some brand-name leather shoes are famous because of their fashionable designs.  ④ When you try on shoes, pay attention not only to their length but also to their depth and width.  Wearing the right shoes lets you enjoy walking with fewer problems.

 

正解: ③

 

パラグラフ構成を理解し、文脈に合わない文を削除する問題。英語では、明快な (straightforward) 文章構成が重要視されるため、シンプルで一貫性のある論理展開が求められる。そのため、文脈に合わないことに触れたり、話をそらすことは読み手の理解を妨げるのでやってはいけないこととされている。本問はそのような英語の文章構成を習得するための訓練となる、意義のある問題と言える。

 

英語で文章を書く際は「パラグラフ」(段落) と呼ばれる考えのまとまりによって構成する。1つのパラグラフには、1つの考え (one paragraph, one idea) を述べることが基本で、それを複数連ねてより大きなまとまった文章を構成する。1つのパラグラフは下記の3つの文、または文のまとまりによって構成される。

 

     ・topic sentence (主題文)

     ・supporting sentences (支持文)

     ・concluding sentence (結論文)

 

topic sentence は、パラグラフで何を述べるかを表した文である。そのため、そのパラグラフ内ではtopic sentence に関係のないことを書いてはならない。パラグラフの中でこの部分が一番重要である。

※ topic sentence と違う内容の文を書く場合は、別のパラグラフに分ける必要がある。

 

supporting sentences は、topic sentence で述べた内容を説明したり、具体例を挙げるなどして、読者に主張や考えなどが明確に伝わるように補強する部分である。パラグラフの中ではここが一番長くなる。

 

concluding sentence は、パラグラフ全体を簡潔にまとめる部分である。

 

「適切な靴を履くと、足に関する悩みを減らすことができる」という内容の第一文が topic sentence である。

 

以下、それを説明するsupporting sentences が続く。第二文で、正しい靴を選ぶ際に考慮すべき重用な点があるとして、その具体的な内容が次の文以降で示されている。靴の中底は歩く際の衝撃を吸収するものが良く、靴の上部は皮や布地などの通気性があるものにすべきであるとしている。さらに、試し履きする際に長さだけでなく、深さと幅にも気を配るべきだと述べている。

 

③ の文だけが足の悩みを減らすこととは関係のない、ブランドものの靴のデザインについて述べられている。従って、③ が「取り除いた方がよい文」であると判断する。

 

【全訳】

  適切な靴を履くと、足に関する悩みを減らすことができる。正しい靴を選ぶために考慮すべき重用な点を以下に示す。① 靴の内側底面にあたる中底が歩行時の衝撃を吸収する素材であることを確認しよう。 ② 靴の上部は皮や布などの通気性のあるものにすべきだ。 ③ ブランドものの皮靴にはファッション性のあるデザインで有名なものもある。 試し履きする際には、靴の長さだけでなく深さと幅にも気を配ろう。 正しい靴を履くと楽しく歩くことができ、問題がより少なくなる。

 

【単語】  

wearウェア]/wéɚ/ (身につける、着る、履く)、

properパア]/prάpɚ/ (適切な)、

shoeシュー]/ʃúː/ (靴)

 

※ 靴のことを英語で "shoes" と複数形で覚えている人が多いかもしれないが、右、または左の片方だけであれば当然、単数形の "a shoe" となる。左右一揃えの靴を "a pair of shoes" と言う。同様に、ブーツ (boots) も右、または左の片方だけであれば "a boot" であり、左右一揃えのブーツは "a pair of boots" である。

 

reduceデュース]/rɪd(j)úːs/ (減らす)、

problemブラム]/prάbləm/ (問題)、

orderーダア]/ˈɔɚdɚ/ (順序、秩序)

 

※ in order (順番に、ふさわしい) (⇔ out of order 順序がばらばらの、適切でない)

in order to (〜 するために)

 

chooseチューズ]/tʃúːz/ (選ぶ)、

rightイトゥ]/rάɪt/ (正しい、右の)、

sureシュア]/ʃˈʊɚ/ (確かに)

 

※ 本文のように "make sure (that) 〜 " の形で 「〜であることを確認する」という意味になる。 

設問では"that"が省略された形になっている。

 

例 (大学入試センター試験 2016年 第2問 A 問5より) 

Before the movie begins, please make sure your mobile phone is switched off.

(映画が始まる前に携帯電話の電源が切れていることを確認して下さい)

 

insoleンソウ]/ˈɪnsoʊl/ (靴の中底)、

innerナ]/ínɚ/ (内側の)、

bottomロム]/bάṭəm/ (底)、

materialティリアウ]/mətí(ə)riəl/ (材料、素材)、

absorbアブーブ]/əbsˈɔɚb/ (吸収する)、

impactンパクトゥ]/ímpækt/ (衝撃)、

upperパア]/ˈʌpɚ/ (上部の)、

breathableーザブウ]/bríːðəbl/ (呼吸できる、通気性のある)、

material[マィリアウ]/mətí(ə)riəl/ (材料、素材)、

leatherザア]/léðɚ/ (皮)、

clothス]/klˈɔːθ/ (布)、

brand-nameンネイム](有名ブランドの)、

famousフェイマス]/féɪməs/ (有名な)、

fashionableファッショナブウ]/fˈæʃ(ə)nəbl/ (流行の、ファッショナブルな)、

designディイン]dɪzάɪn/ (デザイン、意匠)、

attentionンション]/əténʃən/ (注意、気配り)、

※ pay attention to 〜 (〜 に注意を払う、〜 に気を配る) 

 

lengthンクス]/léŋ(k)θ/ (長さ)、

depthプス]/dépθ/ (深さ)、

widthウィズ]/wídθ/ (幅)、

letットゥ]/lət/ (〜 させる、〜 することを許す)

 

 

 

 

  

問2        30       

 

          In Japan, there are several ways of transporting goods.  Each method has its own advantages and disadvantages.   Transportation by air, though it can be expensive, is suitable for carrying goods which require speedy delivery.  ② Buses can carry many passengers, and they are convenient for daily life.  ③ Ships, on the other hand, can carry large quantities at low cost, but it takes much time for them to reach their destinations.  Trains can stop only at stations, but their arrival times can easily be estimated.  ④ Although trucks cannot carry much compared with trains, they are useful for carrying things from door to door.  Such merits and demerits of each method of transportation should be taken into consideration, so the best way can be chosen, depending on the needs.

 

正解: ②

 

「日本では物資を輸送する方法がいくつかある。」と述べている第一文が topic sentence である。

 

第二文で、それぞれの輸送方法には利点と欠点があるとして、第三文以降で個別の輸送方法について具体的に説明している。

 

① は空輸の利点と欠点を述べている。しかし、② はバスが日常生活において多くの乗客を移動させることができると述べている。このパラグラフは物資輸送に関するものなので、日常生活での乗客の移動は明らかに文脈から逸脱している。よって ② が削除すべき文である。

 

③ は船について、④ はトラックについてそれぞれ利点と欠点が述べられている。

 

※ パラグラフの冒頭で "in Japan" (日本では) とわざわざことわっているが、パラグラフ全体の内容は輸送に関する一般論である。特に日本に限定されるようなことは何一つ述べられていない。本来であればパラグラフの書き出しは最も重用な内容になるのだが、このパラグラフでは "in Japna" という句が全く無駄になっている。設問とは関係ないが、この "in Japan" も削除すべきである。

 

【全訳】

  日本では物資を輸送する方法がいくつかある。それぞれの方法には利点と欠点がある。①空輸は費用がかかるが、迅速な配達を必要とする場合に適している。 ②バスは多くの乗客を運ぶことができ、日常生活に便利である。 ③一方、船舶は大量の物資を少ない費用で運ぶことができるが、目的地に到着するまでに時間がかかる。列車は駅にしか停まれないが到着時刻を容易に推定できる。④トラックは列車に比べると多くの物資を運ぶことができないが、戸別の配達に便利である。 必要に応じて最善の方法を選択できるように、各輸送方法のこのような長所と短所を考慮すべきである。

 

【単語】  

severalブラウ]/sév(ə)rəl/ (いくつかの)、

transportトゥランスートゥ]/trænspˈɔɚt/ (輸送する)、

goodsッズ]/gˈʊdz/ (物資、商品)、

methodソッドゥ]/méθəd/ (方法)、

advantageアドゥンテッジ]/ədvˈænṭɪdʒ/ (利点、長所)、

disadvantage[ディサドゥンテッジ]/dìsədvˈænṭɪdʒ/ (欠点、不利益)、

air[エア/éɚ/ (空、空気)

※ by air (航空便で)

 

expensiveイクスンスィブ]/ekspénsɪv/ (高価な、費用のかかる)、

suitableーラブウ]/súːṭəbl/ (〜 に適した)、

carryキャリ]/kˈæri/ (運ぶ)、

requireリクイア]/rɪkwάɪɚ/ (必要とする)、

speedyーディ]/spíːdi/ (迅速な)、

deliveryディバリ]/dɪlív(ə)ri/ (配達)、

passengerッセンジャア]/pˈæs(ə)ndʒɚ/ (乗客)、

convenientカンーニエントゥ]/kənvíːnjənt/ (便利な)、

dailyイリ]/ˈdeɪli/ (日常の)、

on the other handオンズィザーハンドゥ](一方で、他方では)、

quantityワォンティティ]/kwάnṭəṭi/ (量)、

costーストゥ]/kˈɔːst/ (費用)、

reachーチ]/ríːtʃ/ (到着する)、

destinationデスティイション]/dèstənéɪʃən/ (目的地)、

trainトゥイン]/treɪn/ (列車、電車)、

stationイション]/stéɪʃən/ (駅)、

arrivalイバウ]/ərάɪv(ə)l/ (到着)、

easilyーズィリ]/íːz(ə)li/ (容易に)、

estimateスティメイトゥ]/éstəmèɪt/ (推定する、見積もる)、

truckトゥック]/trˈʌk/ (トラック)、

compareコンア]/kəmpéɚ/ (比べる)、

usefulースフウ]/júːsf(ə)l/ (役立つ、便利な)、

from door to door (戸別に)、

meritリットゥ]/mérɪt/ (長所)、

demerit[ディリットゥ]/dɪmérɪt/ (短所、欠点)、

considerationカンスィダイション]/kənsìdəréɪʃən/ (考慮、熟慮)

※ take 〜 into consideration ( 〜 を考慮に入れる)

 

dependディンドゥ]/dɪpénd/ ( 〜 に頼る、〜 にかかっている)

※ depend on 〜 ( 〜 次第である)

 

needードゥ]/níːd/ (必要、必要性)

 

 

 

 

問3        31       

 

          If you forget something you once learned, go back to the place where you originally learned it.  Experimental studies support this idea.  For instance, two groups of divers went into the sea.   After listening to a list of words underwater, they came back on land and wrote down as many words as they could remember.  ② A day later, one group sat on land, while the other went back into the sea.  ③ Researchers carefully chose the list of words, and the divers selected the diving site.  ④ Each groups was asked to recall and write the words they had learned the day before.  It turned out that the divers in the sea recalled words better than the divers on land.  Thus, a person's ability to remember seems to be better if learning and recalling are done in the same environment.

 

正解: ③

 

「もし学習したことを忘れるなら、それを初めて覚えた場所に戻ろう」という第一文が topic sentence である。

 

第二文以降の supporting sentences でそう述べる根拠となる実験結果が紹介されている。初めて覚えた場所に戻ると学んだことを思い出しやすい、ということの裏付けとして2つのグループのダイバーが海に潜った事例が示されている。

 

① は海中で一連の単語を聞いた後、ダイバーが陸上に戻って思い出せるだけ単語を書いた、という実験方法が説明されている。続いて、② でその翌日に一つのグループは陸上で座っていて、もう一方のグループは海の中に戻った、と実験の次の段階について述べている。③ は研究者たちが単語を慎重に選び、ダイバーが潜る場所を選択したと述べている。

 

① と ② は実験を順番に説明しているが、③ はその順序が乱れている。単語や潜る場所を選ぶのは実験を始める前にやることなので、もしそれについて記述するのであれば ① より前でなければならない。従って ③ が取り除いたほうがよい文に該当すると判断する。

 

④ は両グループのダイバーが前日に覚えた単語を書くように指示された、と ② の続きが述べられている。更に2日目に海に潜ったダイバーの方がそうでないグループより単語をよく思い出したという結果が判明したと続き、最後の concluding sentence で、学習する場所とそれを思い出す場所が同じである方が記憶能力が高いようであるという結論に至っている。

 

【全訳】

  もし学習したことを忘れるなら、それを初めて覚えた場所に戻ろう。実験によりこの考え方が裏付けられている。2つのグループのダイバーが海に潜った例がある。①海の中で一連の単語を聞いた後、ダイバーたちは陸上に戻って思い出せるだけ単語を書いた。 ②翌日、1つのグループは陸に座っていて、もう1つのグループは海の中に戻った。 ③研究者たちは慎重に単語を選んで、ダイバーたちは潜る場所を選択した。 ④各グループは前日に覚えた単語を思い出して書くように求められた。 海に戻ったダイバーたちの方が陸にいたダイバーたちよりも単語をよく覚えていたことが判明した。従って、学習することと思い出すことが同じ環境で行われた方が、人が思い出す能力は優れているようである。

 

【単語】  

onceンス]/wˈʌns/ (一度、以前)、

learnーン]/lˈɚːn/ (学習する、習得する)、

originallyジナリ]/ərídʒ(ə)nəli/ (最初に、元々)、

experimentalエクスペリントゥウ]/ekspèrəménṭl/ (実験の、実験的な)、

supportートゥ]/səpˈɔɚt/ (支持する、裏付ける)、

instanceンスタンス]/ínstəns/ (例、事例)、

diverイバア]/dάɪvɚ/ (ダイバー、潜水夫)、

listストゥ]/líst/ (一覧表、かなり多数のもの)、

underwaterアンダーウォーター](水中の)、

rememberンバ]/rɪmémbɚ/ (思い出す)、

researcherーチャ]/rɪsˈɚːtʃɚ/ (研究者)、

carefullyアフリ]/kéɚfəli/ (慎重に)、

selectクトゥ]/səlékt/ (選択する)、

diveイブ]/dάɪv/ (もぐる、潜水する)、

siteイトゥ]/sάɪt/ (場所、敷地)

※ diving site (潜る場所、潜水場所)、

 

recallーウ]/rɪkˈɔːl/ (思い出す)、

turn outウトゥ]/tɝ́nàʊt/ (〜 ということが判明する)、

thusス]/ðˈʌs/ (従って、このように)、

abilityリティ]/əbíləṭi/ (能力)、

seemスィーム]/síːm/ (〜 と思われる)、

environmentエンイロメントゥ]/ɪnvάɪ(ə)rə(n)mənt/ (環境)

 

C    次の会話は、「市の発展」をテーマとして、ある町で行われた住民による話し合いでのやりとりの一部である。       32        〜        34       に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の① 〜 ④のうちから1つずつ選べ。

 

 

Alice:  The mayor has asked me to lead this meeting to discuss ways to develop our town.  Tom, how about

           beginning with you?

Tom:   Sure.  If a new factory is built here, more people will move to our town.  This would help local shops

           and restaurants because there would be more customers.  Also, some of our residents working in the            

           next town could find jobs here.  Many people have complained about their long drive back and forth to

           work.  Working closer to home would improve their family life by giving them more time to spend            

           together.

Alice:  Tom, are you saying that        32       ?

 

① many of our residents prefer traveling to another town to work

② new businesses should do much more to increase their sales

③ people in our town would benefit from a new workplace here

④ working in the next town may make people's lives better

 

正解: ③

 

ある町で行われた「市の発展」をテーマとした話し合いを題材として、文脈に合う発言内容を選択する問題。内容はそれほど難しくないが、まとまった見解を述べたやや長めの文章をすばやく的確に捉えられるかが試される。Tom が述べた内容をAlice が要約した発言を選ぶ設問である。

 

"are you saying that ...?" とは、「あなたは ... ということを言っているのですか?」、「つまり、 ... ということですか?」という意味である。

 

Tom は町に新しい工場を建設するメリットを以下のように述べている。

 

If a new factory is built here, more people will move to our town.  This would help local shops and restaurants because there would be more customers.

(ここに新しい工場が建設されれば、私達の町にもっと多くの人たちが移り住みます。それで客が増えるので、地元の商店や飲食店の助けになります)

 

Working closer to home would improve their family life by giving them more time to spend together.

(自宅にもっと近いところで働けば家族と過ごす時間が増え、家庭生活が改善されます)

 

Tom は、町に工場を建設すれば人が集まって店の売上が上がり、家庭生活も良くなる、と主張している。③「私達の町の人たちはここの新しい職場で恩恵を受ける」がその内容に一致するので、これが正解となる。

 

選択肢 ①「よその町まで通勤することを好む住民が多い」は Tom の下記の発言と矛盾するので不正解である。

 

Many people have complained about their long drive back and forth to work.

(長時間運転して仕事に行き来することに不満を漏らしている人が多い)

 

選択肢 ②「新規事業は売上を増やすためにもっと多くのことをやるべきだ」については、関連する発言がない。Tom は新たに工場を建設することで恩恵がもたらされると述べていて、② のように誰かがもっと努力すべきだ、というようなことについては触れていない。

 

選択肢 ④「隣の町で働くと人々の生活が良くなるかもしれない」はTom の下記の発言と矛盾するので不正解である。

 

Working closer to home would improve their family life by giving them more time to spend together.

(自宅にもっと近いところで働けば家族と過ごす時間が増え、家庭生活が改善されます)

 

隣町まで通勤するより地元で働く方が家族と過ごす時間が増え、家庭生活が良くなると述べている。

 

 

 

 

 

Tom:   Yes, that's correct.

Carol: Well, I think it would be better to build a shopping mall.  It would be good for both customers and 

           shop owners.  When the new housing complex is completed in the northeastern part of town, people

           living there would be pleased with a nearby mall to shop at.  Lots of my fellow merchants have been

           wishing they could move to a new place.  Such a mall would be a benefit to shop owners because more

           people would visit their shops.

Rick:   I agree.  A mall would also be useful for people in other parts of town because they could do all of 

           their shopping at one place.  It would save everyone time, and families would enjoy their lives more.  

           And the highway exit is in the same area.  So, not only would people in our town shop at a mall built

           there but people from other towns would also have easy access to it.  That would increase our local

           businesses' profits.

Carol:  Right.  It would make family life here much better as well as bring more customers to our town.

Alice:  So, you both feel that a mall would help        33       .

 

① bring money into our town to fix the highway

② develop downtown and the northeastern areas

③ give rise to a lot of controversies and arguments

④ improve our town's economy and convenience

 

正解: ④

  

工場建設を主張する Tom に対して、Carol はショッピングモール建設の利益を説き、Rickもそれに同調する。その二人に対して発言内容を確認するAlice の言葉が設問である。

 

So, you both feel that a mall would help (それではお二人ともモールが ... する助けになると感じているのですね) の続きを選ぶ問題である。

 

町にショッピングモールが出来れば、近くの住民が喜ぶだけでなく集客が増える商店主も恩恵を受ける。Carol は第三文、第五文の発言で以下のように述べている。

 

When the new housing complex is completed in the northeastern part of town, people living there would be pleased with a nearby mall to shop at.

(町の北東部で新しい集合住宅が完成すれば、そこに住む人たちは近所のモールで買物ができるので喜ぶでしょう)

 

※ 議論の中で詳しい説明はないが、上記の発言から町の北東部で既に集合住宅が建設中であることがわかる。

 

Such a mall would be a benefit to shop owners because more people would visit their shops.

(そのようなモールは、より多くの客が店を訪れるので商店主の利益になるでしょう)

 

Rick もショッピングモールができることで買い物にかかる時間が短縮されたり、他の町から買い物客が来て地元商業に有益であるとして Carol の主張を支持する。

 

Rick の発言の第二、第三文、及び第五、第六文で以下のように述べられている。

 

A mall would also be useful for people in other parts of town because they could do all of their shopping at one place.  It would save everyone time, and families would enjoy their lives more.

(モールでは全ての買い物が1ヶ所で済ませられるので、東北部以外の住民にも便利です。皆さんの時間が節約できるので、家族がもっと生活を楽しむことができるようになります)

 

So, not only would people in our town shop at a mall built there but people from other towns would also have easy access to it.  That would increase our local businesses' profits.

(ですから、町の住民がモールで買い物をするだけでなく、他の町の人たちも容易に利用できるようになります。それで地元商業の利益が高まるでしょう)

 

この二人の意見をまとめた Alice の発言が問題となっている。

 

上記内容に一致するのは ④「私達の町の経済と利便性を向上させる」であり、これが正解である。

 

選択肢 ①「幹線道路を補修する費用を町にもたらす」に関しては、"highway" (幹線道路) という単語が使われている発言が Rick の第四文目に出てくる。

 

And the highway exit is in the same area.  (そして幹線道路の出口が同じ地域にあります)

 

そして次の文に続く

 

So, not only would people in our town shop at a mall built there but people from other towns would also have easy access to it.

 

ここではモールが幹線道路の出口に近いので、町の内外の人たちに便利であるということを述べている。しかし、「道路の補修費用」については述べられていないので ① は不正解である。

 

選択肢 ② 「中心街と北東部を発展させる」は downtown (中心街) について議論の中で全く触れられていないので不正解である。

 

選択肢 ③ 「多くの論争を引き起こす」についても、該当箇所がないので不正解である。

※ "give rise to 〜" で、「〜 を引き起こす、〜 を生み出す」の意味

※ "controversy" と "argument" はどちらも「論争、議論」などの意味。

 

 

 

 

 

Leslie: I don't think building a mall or opening a business is the only way to help our economy grow.  We

           should find ways of using the beauty of nature, which our town is already famous for.  It makes our

           town a nice place for families to live in.

Ellen:  I think so, too.  We should try to develop without changing the things that families living here and

           visitors enjoy.  Using beautiful scenery of our town in more creative ways would encourage people to

           come and live here.  That would bring more money into our town.

Leslie: I completely agree.  In the long run, our town will be hurt if its natural surroundings are not preserved.

Alice: So, Leslie and Ellen are talking about importance of maintaining the natural features of our town.  

           Well, from our discussion so far, it seems everyone thinks, when developing our town, we should 

                 34       .  Let's see if there are any other points we need to take into account.

 

① build a large shopping center

② consider residents' family lives

③ increase the number of employees

④ think of the natural environment

 

正解: ②

 

Tom が工場建設を提案し、Carol と Rick は商業施設の建設を主張する。その2つの案とは異なり、 Leslie と Ellen は町の自然の美しさを生かした経済発展の方法を探すべきだと述べる。

 

設問 34 は

 

from our discussion so far, it seems everyone thinks (中略) we should       34       .

(ここまでの議論で、みなさんが       34       べきだと考えているようですね。)

 

となっている。各案では、町の発展のために何を建設すべきか、あるいは、何かを建設するのではなく既にある自然の美しさを生かす方法を考えるべきだ、ということが主張されている。この議論の中で発言者全てに共通することは下記2点である。

 

1.町の経済発展

2.家庭生活の向上

 

会議冒頭の Alice の発言 "discuss ways to develop our town" にもある通り、この議論自体が町の発展に関することなので、1の「町の経済発展」は当然の論点である。それと並んで各提案者たちの意見に共通するのが2の「家庭生活の向上」である。

 

したがって、全ての発言者に共通する意見を選ぶ必要がある設問 34 の正解は ②「住民の家庭生活を考慮する」である。

 

議論の中でこれに該当する箇所は下記の通りである。

・Tom の発言の 第5文目

Working closer to home would improve their family life by giving them more time to spend together

(自宅にもっと近いところで働けば家族と過ごす時間が増え、家庭生活が改善されます)

 

・Rick の発言の第3文目

families would enjoy their lives more

(家族がもっと生活を楽しめるようになります)

 

・Carol の2 回目の発言の 2 文目

It would make family life here much better

(ここでの家庭生活がずっと良くなります)

 

・Leslie の発言の第3文目

It makes our town a nice place for families to live in

(そうすることで私達の町は家族が生活するのに良い場所になります)

 

Ellen の発言の第 2 文目

We should try to develop without changing the things that families living here and visitors enjoy.

(ここに住む家族やよそから来る人達が享受しているものを変えずに発展する努力をすべきです)

 

※ この文は少し分かりにくいが、分解すると理解することができる。

・We should try to develop without changing the things

(私たちは物事を変えずに発展する努力をすべきだ)

 

・families living here enjoy (the things)

(ここに住む家族が享受する(物事を))

 

・visitors enjoy (the things)

(訪問者が享受する(物事を))

 

"the things" を先行詞とし、"that" が関係代名詞となっている。

したがって "the things" とは、「ここに住む家族が享受する物事であり、かつ訪問者が享受する物事」である。この物事を変えることなく発展する努力をすべきだ、と述べていることがわかる。

 

(※この設問に解答することで、本文中で議論の脈絡に関係なく各発言者が必ず一度ずつ「家庭生活」について述べている理由がわかる。設問34 を作るために自然な議論の流れを犠牲にして、取ってつけたように「家庭生活」の発言が入れこまれている。

文章とは本来、何かを伝えるために書かれる。そして読解問題とは、文章の内容を正しく読み取れたかを確認するために作成される。しかし、この文章は問題を作成するために文脈が不自然になっている。本末転倒である。アメリカの作文の授業であれば推敲を指示される程度の文章である。問題作成者の苦労が伺えるが、良問ではない)

 

選択肢 ①「大きな商業施設を建設する」は CarolとRick の意見である。他の人達は意見が異なるので、"everyone thinks we should" (みなさんが ... すべきだと考えている) の " ... " の内容としてはふさわしくない。従って不正解である。

 

選択肢 ③「被雇用者(従業員)の数を増やす」については、本文中で直接的に述べられている箇所はない。

 

Tom の下記の発言が間接的に関連しているが、他の発言者には似たような発言はない。したがって発言者全員の考えではない。

・more people will move to our town

(私達の町にもっと多くの人たちが移り住みます)

 

・some of our residents working in the next town could find jobs here

(この町に住んでいて隣町で働いている人たちの中にはここで仕事を見つけられる人もいるでしょう)

 

選択肢 ④ 「自然環境のことを考える」は、Leslie と Ellen の意見であるが、Tom, Carol, Rick は自然環境については何も発言していないので不正解である。

 

Leslie と Ellen の自然環境についての発言は下記の通りである。

 

・Leslie の発言の第 2 文目

We should find ways of using the beauty of nature

(自然の美しさを利用する方法を見つけるべきです)

 

・Ellen の発言の第3文目

Using the beautiful scenery of our town in more creative ways would encourage people to come and live here.

(私達の町の美しい風景をもっと創造的に利用すれば人々がここに来て住むことを促すでしょう)

 

 

※ この問題文は「市の発展」をテーマとした住民による話し合いを題材にしている。議論する際、自分が他の発言者の意見に賛成か、反対かを表明することが多いが、本文でもそのような表現が多く用いられている。

 

また、相手が言っている内容を確認したり、相づちを打つ表現、相手に同意しない場合に自分の意見を示す表現などが含まれている。

 

実際に英語で議論する際に非常に役に立つので、よく理解して使いこなせるようにしておこう。

 

・Sure. (はい / いいですよ)

・Are you saying that ... ? (... ということですか?)

・Yes, that's correct.  (はい、その通りです)

・Well, ... (ええと)

・I think it would be better to ... (... する方が良いと思います)

・I agree. (同意します / 賛成です)

・Right. (その通りです)

・So, you both feel that ... (それでは二人とも ... と感じています)

・I don't think ... (私は ... だとは思いません)

・I think so, too.  (私もそう思います)

・I completely agree.  (完全に賛成します / 全く同意見です)

 

 

 

【全訳】

アリス:市長は私に、町を発展させる方法を議論するこの集会を進行するようにと依頼されまし 

  た。トム、あなたから始めていただけますか。

トム:いいですよ。ここに新しい工場が建設されれば、私達の町にもっと多くの人たちが移り住み

  ます。そうすると客も増えるので、地元の商店や飲食店の助けになります。それに、この町に

  住んでいて隣町で働いている人たちの中にはここで仕事を見つけられる人もいるでしょう。

  時間運転して仕事に行き来することに不満を漏らしている人も多くいます。自宅にもっと近い

  ところで働けば家族と過ごす時間が増え、家庭生活が改善されます。

アリス:トム、③ 私達の町の人たちはここの新しい職場で恩恵を受ける、ということですね。

 

 

トム:はい、その通りです。

キャロル:ええと、私はショッピングモールを建設する方が良いと思います。客にとっても店主に

  とっても良いでしょう。町の北東部で新しい集合住宅が完成すれば、そこに住む人たちは近所

  のモールで買物ができるので喜ぶでしょう。私の商売仲間の多くは新しい場所に移れることを

  望んできました。そのようなモールは、より多くの客が店を訪れるので商店主の利益になるで

  しょう。

リック:賛成です。モールでは全ての買い物が1ヶ所で済ませられるので、東北部以外の住民にも

  便利です。皆さんの時間が節約できるので、家族がもっと生活を楽しむことができるようにな

  ります。それに幹線道路の出口が同じ地域にあります。ですから、町の住民がモールで買い物

  をするだけでなく、他の町の人たちも容易に利用できるようになります。それで地元商業の利

  益が高まるでしょう。

キャロル:その通りです。より多くの客をこの町にもたらすだけでなく、ここでの家庭生活もずっ

  と良くなります。

アリス:それでは、お二人ともモールが ④ 私達の町の経済と利便性を向上させる助けになると感

  じているのですね。

 

 

レスリー:モールを建設したり、事業を始めることばかりが私達の経済成長に役立つ方法だとは思

  いません。既にこの町を有名にしている自然の美しさを利用する方法を見つけるべきです。こ

  の町はそのおかげで家族が暮らすのに快適な場所になっています。

エレン:私もそう思います。ここに住む家族やよそから来る人達が享受しているものを変えずに発

  展する努力をすべきです。私達の町の美しい景観をもっと創造的に利用すれば人々がここに移

  り住むことに拍車がかかるでしょう。そうすることでより多くの財産がこの町にもたらされま

  す。

レスリー:全く同感です。長期的に見ると、自然環境が守られなければこの町に損害が生じること

  になります。

アリス:そうすると、レスリーとエレンはこの町の風土を維持する重要性について述べているので

  すね。さて、ここまでの議論で、皆さんは町を発展させるのに伴って、② 住民の家庭生活を

  考慮べきだと考えておられるようですね。それ以外に考慮すべき点があるかどうか考えてみ

  ましょう。

 

 

 

【単語】

mayorイヤア]/méɚ/ (市長)、

leadードゥ]/líːd/ (導く、案内する、リードする)、

meetingーティン]/míːṭɪŋ/ (集会、会議)、

discussディスス]/dɪskˈʌs/ (議論する)、

developディロップ]/dɪvéləp/ (発展させる)、

how aboutウアウトゥ] (〜してはどうですか、 〜はどうですか)、

sureシュア]/ʃˈʊɚ/ (いいですよ、もちろん)、

factoryファクトリ]/fˈæktəri/ (工場)、

buildルドゥ]/bíld/ (建設する)

※ builtルトゥ]/bílt/ はbuild の過去形、過去分詞形

本文中では過去分詞で(工場が)建設される」の意味

 

localウコウ]/lóʊk(ə)l/ (地元の)

※ 日本語では「ローカル」と発音するが、英語との発音の違いに注意しよう。

 

customerスタマ]/kˈʌstəmɚ/ (客)、

residentズィデントゥ]/rézədnt/ (居住者、 住人)

※ 似た単語に residenceレズィデンス]/rézədns/ がある。residence は「住宅住居」の意味。住んでいる人を指すのか、住むための建物を指すのかで違いがあるのでうっかり間違えないように気をつけよう。

 

complainコンプイン]/kəmpléɪn/ (不平を言う、不満を漏らす)、

back and forthッカンフォース](行ったり来たり、往復して)、

improveインプーブ]/ɪmprúːv/ (改善する)、

preferプリファー]/prɪfˈɚː/ (〜を好む)、

travelトゥブウ]/trˈæv(ə)l/ (行く、旅行する)

※ travel to work で「通勤する」の意味

日本語の「トラベル」は「旅行する」の意味だが、英語ではそれ以外に(乗り物などで)「行き来する」、「巡回する」などの意味もある。travel to work で仕事に通う、通勤する、の意味となる。

 

increaseインクース]/ɪnkríːs/ (増やす)、

salesイウ]/séɪl/ (売り上)、

benefitネフィットゥ]/bénəfìt/ (利益を得る、恩恵を受ける)、

workplaceークプイス]/wɝ́kplèɪs/ (仕事場、職場)、

correctクトゥ]/kərékt/ (正しい)、

mallーウ]/mˈɔːl/ (大型商業施設) = shopping mall

customerスタマ]/kˈʌstəmɚ/ (お客、得意先)、

ownerウナ]/óʊnɚ/ (持ち主、オーナー)、

shop ownerショップウナ] (店主、店のオーナー)、

complexカンプクス]/kὰmpléks/ (複合体、複合施設)、

housing complexウズィンンプレクス](集合住宅)、

completeカンプートゥ]/kəmplíːt/ (完成する、達成する)

※ ゲームでアイテムを全て集めたり、ステージを制覇することなどを日本語で「コンプする」と言うことがあるが、これは英語の "complete" からきている。

 

northeasternースースタン]/nɔ̀rθístɚn/ (北東の)、

pleaseーズ]/plíːz/ (喜ばせる)

※ "be pleased with 〜" で「〜 に喜んで」の意味になる。

誰かにお願い事をする時などに丁寧な表現として使う"please 〜 "「どうか ...」とは意味や使い方が違うので注意しよう。

("be pleased with 〜" の "please" は動詞だが、"please 〜" の場合は間投詞である)

 

本文の中では、

people living there would be pleased with a nearby mall to shop at

(そこに住む人たちは近所のモールで買物ができるので喜ぶでしょう)

という文の中で使われている。

 

少し分かりにくいので簡略化すると

people would be pleased with a mall (人々はモールに喜ぶでしょう)

となる。

 

"living there" は "people" を後ろから修飾して「そこに住む人々」となり、"nearby" は"mall" を前から修飾し、「近所のモール」、"to shop at"も"mall" にかかり、「買い物をする(ための)モール」となる。("a nearby mall to shop at" で「買い物をする近所のモール」の意味)

 

nearbyニアイ]/nìɚbάɪ/ (近所の)、

shopショップ]/ʃάp/ (買い物をする)

※ "shop" は名詞の「店」の意味だけではなく、動詞で「買い物をする」という意味もあるので注意しよう。過去形・過去分詞形は "shopped" である。

 

fellowフェロウ]/féloʊ/ (仲間、同士)、

merchantーチャントゥ]/mˈɚːtʃənt/ (商人)、

agreeアグー]/əgríː/ (同意する、賛成する)、

usefulースフウ]/júːsf(ə)l/ (便利な、役に立つ)、

saveイブ]/sèɪv/ (救う、節約する、取っておく、貯金する、保存する、<野球>セーブする、<サッカー> ゴールを守/seɪf/る)

 

※ "save" は簡単な単語のように思われがちだが、様々な意味があるので文章を読むときやこの単語を使うときは注意しよう。

 

基本的には、形容詞 "safe" イフ]/seɪf/ (安全な) の動詞形で「安全にする」、(人の命などを)

「救う」という意味だが、本文中では、(時間を)「節約する」の意味で使われている。その他にも 「貯金する」や (コンピュータのデータを)「保存する」、「残しておく」、野球で (リードした状態を)「守りきる」(= セーブする) など、様々な意味で使われる。

 

例:

・A police officer saved a dog from drowning.  (警察官が溺れている犬を助けた)

・If you use this coupon, you can save five dollars.  (このクーポン券を使うと5ドル節約できます)

・Justin saved $30,000 to buy a gorgeous sports car.  

 (ジャスティンは素晴らしいスポーツカーを買うために30,000ドル貯金した)

・I saved the backup files on my computer.  (私のコンピュータにバックアップファイルを保存した)

・I save my homework for the weekend.  (私は宿題を週末にとっておく)

・Sasaki saved 45 games in 2001. (佐々木は2001年に45セーブした)

 

highwayイウェイ]/hάɪwèɪ/ (幹線道路)

 

※ 日本語では高速道路のことを「ハイウェー」と言うが、英語の "highway" は主要な一般道路を意味する。違いに気をつけよう。

 

高速道路は英語で、

expresswayエクスプスウェイ]/ɪksprɛ́swèɪ/ または、

freewayーウェイ]/fríwèɪ/ と言う。

 

exitグズィットゥ]/égzɪt/ (出口)、

accessクセス]/ˈækses/ (交通の便、利用)

※ 本文中では、 "〜 have easy access to ..." の形で使われている。「... への容易な交通の便がある、 ... へ簡単に出入り・利用することができる」という意味である。

 

profitフィットゥ]/prάfɪt/ (利益)、

rightイトゥ]/rάɪt/ (正しい、その通り)、

fixフィクス]/fíks/ (修理する、補修する)、

give rise to (〜 を引き起こす、〜 を生み出す)、

controversyントゥラバースィ]/kάntrəv`ɚːsi/ (論争)、

argumentーギュメントゥ]/άɚgjʊmənt/ (議論、口論)

※ 本文中では、"a lot of controversies and arguments" という形で使われている。"controversy" も "argument" もだいたい同じような意味である。このような場合の訳は、「大いに論争が起こる」のように一つにまとめると良い。ムリをして「たくさんの論争議論が起こる」などとしなくても良い。

 

日本語でも、同じような意味をつなげた熟語がたくさんあるが、上記の英語の例と似ている。

例:「森林」、「海洋」、「光明」、「子女」など

 

economyノミ]/ɪkάnəmi/ (経済)、

convenienceカンーニエンス]/kənvíːnjəns/ (便利さ、利便性)、

growウ]/gróʊ/ (成長する、発展する)、

beautyビューリ]/bjúːṭi/ (美しさ)、

natureイチャ]/néɪtʃə/ (自然)、

sceneryスィーナリ]/síːn(ə)ri/ (景色、景観)、

creativeクリイティブ]/kriéɪṭɪv/ (創造的な、独創的な)、

encourageエンーレジ]/ɪnkˈɚːrɪdʒ/ (促進する、後押しする)、

completely[カンプーリ/kəmplíːtli/ (完全に、全く)、

in the long run (長期的には、結局は)、

hurtートゥ/hˈɚːt/ (損害を与える、傷つける)

※ 本文中では、動詞 "hurt" の過去分詞 「損害を与えられる」の意味で使われている。この動詞は、原形、過去形、過去分詞形が全て同じ形・発音である。

 

surrounding[サウンディング/sɚáʊndɪŋ/ (環境)

※ 本文中では "natural surroundings" (自然環境) という表現で使われている。複数形の "surroundings" という形になっていることにも注意しよう。

 

preserve[プリザーブ/prɪzˈɚːv/ (保護する、維持する)