第 2 問 次の問い(A 〜 C)に答えよ。(配点 44)
A 次の問い(問 1〜10 )の 8 〜 17 に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の ① 〜 ④ のうちから一つずつ選べ。ただし、 15 〜 17 については、( A )と( B )に入れるのに最も適当な組合せを選べ。
問1 Today, in science class, I learned that salt water doesn't freeze 8 0℃.
① at ② in ③ on ④ with
正解: ①
「今日、理科の授業で私は塩水が0℃ 8 凍らないということを学んだ。」
「0℃ で 凍る」の「〜 で」にあたる前置詞を選ぶ問題。"at" はある一点で、という意味を表すのでこれが適当である。② の "in" は空間的・環境的に 「〜 の中で」という意味であり、③ の "on" は「〜の上に」のように面に接触している状態を表す。"with" は「〜 と一緒に」という意味である。
英語の前置詞は日本語の助詞のような働きをする。「〜で」、「〜へ」、「〜と」、「〜に」など、場所・方向・時ほか、様々な意味を表現するために使われる。
日本語の助詞と同様に、英語では前置詞を頻繁に使うので、英語を習得するには前置詞を使いこなせるようになることが非常に大切である。
前置詞を覚えるためには、日本語訳だけ知っていてもうまくいかない。例えば、"at" も "in" も「〜で」という日本語訳で覚えているかもしれないが、その単語が示す基本的なイメージが分かっていないと、問1のような問題で正解を出すことはできない。
前置詞の勉強をするときは、日本語訳を覚えることも大切だが、必ずその単語が持つイメージやニュアンスを意識するようにしよう。
freeze[フリーズ]/fríːz/ (凍る、動きを止める)
※ この単語は、基本的に水などの液体が凝固点 (液体が凍る温度) で氷などの固体に状態変化することを意味するが、そこから派生して、「動きを止めてじっとする」という意味もある。拳銃を構えた警察官が犯人に対して「動くな」と警告する場合に "freeze" と叫ぶことがある。
℃ (degrees Celsius[ディグリーズセウスィアス]/ degrees centigrade[ディグリーズセンティグレイドゥ](摂氏 〜 度)
※ 摂氏は考案者 (Anders Celsius) の名前から℃ (degrees Celsius) という記号で表される。国際的には "degrees Celsius" という言い方が一般的だが、同じ摂氏を表すのに "degrees centigrade" という言い方もある。"centigrade" は「百分率」を意味し、水が凍る0℃ から 沸騰する 100℃ の間を100等分した計測方法である。
"degrees centigrade" の方が古い表現だが、日本の学校ではこの表現を教えることが多いようである。"degrees Celsius" と "degrees centigrade" のどちらも摂氏を表す言い方だということを知っておこう。どちらも同じ記号 (℃) で、同じ温度を示す。
ちなみに、"centigrade" の "cent-" は、centimeter[センティミータ]/sénṭəmìːṭɚ/ (センチメートル)、percent[パセントゥ]/pɚsént/ (パーセント、百分の一) や、cent [セントゥ]/sént/ (セント、1ドルの100分の一) などと同様に、ラテン語の "centum" (百) を語源とする単語である。
温度を表す単位はここに出てきた ℃ 以外に、
°F (degrees Fahrenheit) [ディグリーズ ファレンハイトゥ]/dɪɡríz fˈærənhὰɪt/ (華氏 〜 度) もある。
これは考案者の Daniel Gabriel Fahrenheit の名前に由来する。水の凝固点を 32°F、沸点を 212°F とし、その間を180等分した単位である。10℃ = 52°F、30℃ = 86°F となる。
ただし、華氏を日常的に使用する国はアメリカ、パラオ、バハマなど数か国だけなのであまり重要ではない。
問2 Many experts think that we need to create more job opportunities for 9 .
① a young ② the young ③ young ④ younger
正解: ②
「多くの専門家が 9 の就業機会を創り出す必要があると考えている」
「若者」全般を指す表現を選ぶ問題。〈 the + 形容詞 〉の形で「〜 な人々」という意味になる。 "the young" で "young people" と同じ意味である。したがって ② が正解となる。
① "a young" だけでは意味をなさない。"young" は形容詞なので "person" などの名詞を修飾する役割を果たす。 "a young person" であれば「(不特定の) 1人の若者」という意味になるが、① のような "a young" という表現は成り立たない。また、たとえ ① が "a young person" だったとしても、「不特定の1人の若者のために就業機会を創り出す必要がある」と多くの専門家が考えるはずがなく、不自然な内容である。
③ "for young" も形式的におかしい。"for" は前置詞なので、その後には "young people" のような名詞が必要になる。形容詞の "young" だけでは文法的に不適切である。
④ "younger" も③ 同様、形容詞だけなので形式的に成立しない。
上の日本語訳では、問題文の "we" を意図的に省略している。英文をそのまま日本語訳すると、
「多くの専門家は、私達が若者の就業機会を創り出す必要があると考えている」
となるが、この「私達」には特に意味はない。英語では形式上、主語が必要なので漠然とした不特定多数を意味する "we" が使われることがある。専門家が若者の就業機会創出が必要だと考えている、ということが伝わるような訳にすることが重用である。(もちろん、「私達が」を入れても間違いではない。)
expert[エクスパートゥ]/ékspɚːt/ (専門家)、
create[クリエイトゥ]/kríːeɪt/ (創り出す)、
opportunity[オポチュニティ]/ὰpɚt(j)úːnəṭi/ (機会)
job opportunity[ジョボチュニティ]= 「仕事の機会」で「就業機会」の意味
問3 The leaves in my neighborhood have recently 10 yellow.
① come ② developed ③ led ④ turned
正解: ④
「私の近所で、最近木々の葉が黄葉 10 」
④ "turn 〜 " で「(木の葉などが) 〜 に色づく、(黄葉) する」の意味を表す。「(色が) 〜 に変わる」を英語で表現するにはどの動詞を使えばよいかという単純な問題である。"turn yellow" で「(木の葉などが) 黄葉する」の意味なので覚えておこう。他の選択肢は間違いそうな動詞を並べているだけである。
参考までに、イチョウなどの葉が黄色くなる(黄葉する)のは "turn yellow" だが、もみじなどの葉が紅くなる(紅葉する)のは "turn red" である。
leaf[リーフ]/líːf/ (木の葉) 複数形は[リーブズ]/líːvz/
neighborhood[ネイバーフッドゥ]/néɪbɚh`ʊd/ (近所)
※ この単語はスペルと発音に注意しよう。このように発音しない "gh" のスペルが含まれる単語が英語には数多くある。例: eight, light, right, fight, night, flight, might, tight
※ "neighborhood" によく似た単語に "neighbor" がある。"neighborhood" が「住んでいる所の近隣」 (場所) であるのに対して、"neighbor" は「近所に住んでいる人」(人物) である。混同しないように気をつけよう。
recently[リースントゥリ]/ríːsntli/ (最近)
問4 I think eating at home is often 11 more economical than eating at a restaurant.
① far ② high ③ too ④ very
正解: ①
「家で食事をするとレストランで食べるより大抵 11 経済的だと思う」
比較級を強調するのに使える副詞を選ぶ問題。「はるかに」という意味である。これは単純にどれが使えるか知っているかどうかの問題である。知っている人にとっては、覚えたことがそのまま試験に出た、という感じだろうが、知らない人はカンで答えるしかない。
同様に比較級を強調するのに使える副詞には、"much"、"still" などがある。この2つも"far" と一緒に比較級を強調するのに使える副詞として覚えておこう。逆に、"high"、"too"、 "very" にはそのような用法がない。
economical[エコノミカウ]/èkənάmɪk(ə)l/ (経済的な)
問5 12 as the leading actor in the film, Ramesh soon became a star.
① Choosing ② Having been chosen ③ Having chosen ④ To choose
正解: ②
「映画の主演俳優に 12 て、ラメシュはすぐにスターになった」
態、時制、分詞を組み合わせた問題。"became a star" (スターになった) という過去の時点よりもさらに前に主演俳優に選ばれた、という前後関係なので、「主演俳優に選ばれた」の箇所は過去完了となる。さらに完了の助動詞 "have" (過去完了なので 本来であれば "had" の形となる) が分詞構文の形になっているので "〜 ing" 形になっている。それに加えて、Ramesh は主演に「選ばれた」(be chosen) ので、受動態にもなっている。
「受け身」の「過去完了」の「分詞構文」という3つの要素が組み合わさった複雑な文である。
① "Choosing" は能動態の現在分詞である。これを空欄に入れるには、"choose" が他動詞となり、 "Choosing him as the leading actor" のように直後に主演俳優として選ぶ人物 (him, Tom など代名詞や名前など) を目的語として入れる必要がある。本問ではそのようになっていないので ① は不正解となる。
また、仮に "Choosing John as the leading actor in the film" (ジョンを映画の主演俳優に選ぶと) という形だったとしても、「(ラメシュが)ジョンを主演絵俳優に選ぶと、ラメシュがスターになった」という内容になり、意味がよくわからない。したがって、① は正解になりえない。
③ も ① 同様、能動態なので "chosen" の目的語が必要である。また、仮に ① と同様に "Having chosen John as the leading actor in the film" という形であったとしても、「ジョンを主演俳優に選んでいたので、ラメシュがスターになった」というのは意味が通じない。③ も正解になりえない。
④ も ①、③ 同様、 "choose" の目的語が必要である。また、仮に目的語が入った "To choose John as the leading actor in the film" という形だったとしても、「ジョンを映画の主演俳優に選ぶこと」という意味の名詞句になるので、後半の「ラメシュはすぐにスターになった」とつながらない。したがって ④ も不正解である。
② だけが受け身の形となっていて「主演俳優に選ばれて」という意味になる。さらに、まず主演に選ばれて、その後、スターになったという時間の経過も正しく表現できているのでこれが正解となる。
この問題では、過去完了が分詞構文の形になっている。現在完了の分詞構文も過去完了の分詞構文も、完了の助動詞 have / had が " 〜 ing" 形 (having) になるので、この2つの違いは見た目からは区別が付かない。文中の他の動詞 (became) の時制などで判断するしかないので注意が必要である。
問6 Please give me 13 information you get as soon as possible.
① as if ② even if ③ whatever ④ whenever
正解: ③
「手に入れた情報は 13 できるだけ早く私に知らせて下さい」
「〜 なものは何でも」の表現を選ぶ問題。"whatever information you get" は "any information that you get" と同じ意味である。"whatever" の意味、用法を知っているかどうかを問う問題。
① "as if" [アズィフ]は「まるで 〜 のように」の意味
例: Jane was scared as if she had seen a ghost. (ジェーンはまるで幽霊を見たかのように怯えていた)
scare (怖がらせる) "be scared" で「おびえている」の意味
ghost (幽霊)
② "even if"[イーブニフ] は「たとえ 〜 だとしても」の意味
例: You should read John Steinbeck's "Of Mice and Men," even if you are not familiar with American literature.
(アメリカ文学に馴染みがなくても、ジョン・スタインベックの「二十日鼠と人間」は読むべきだ)
literature (文学)
④ "whenever" [ウェネバー] は「〜 するときはいつも」の意味
Whenever I go to Cafe Paraiso, I drink espresso. (カフェパライソに行くと私はいつもエスプレッソを飲む)
※ "whatever" [ワレバー]はここで出題された「 〜 なものは何でも」という意味以外にも、日常会話で頻繁に使われる。
機嫌が悪いときや怒っているときに、「何でもいい」、「どうでもいい」という投げやりな言い方をするときや、「はいはい、興味ないね」、「ほっといてくれ」という態度をとるときに使う表現である。
例:
Ralph: What do you want for dinner tonight, Charlotte? (今夜の食事は何がいい、シャーロット)
Charlotte: Whatever. (好きにすれば)
日本語でもうっかり「何でもいい」と言うと相手の言っていることに興味がなく、投げやりな返事のような印象を与えてしまう場合があるが、英語の "whatever" の場合はほぼ「興味ない」、「好きにすれば」のような意味になる。失礼な言い方なので注意して使うようにしよう。
例:
Edgar: Listen up, buddy. Don't give up on your dreams. (話を聞け、相棒。夢をあきらめるなよ)
Lawrence: Whatever. Just shut up, will you? (そうかい。黙れよ)
相手に対して「うっとうしい」とか、「うんざりだ」ということを伝える表現である。喧嘩の場面などで使うことが多い。
as soon as possible[アズスーナズポッスィブウ] (できるだけ早く)
問7 The typhoon suddenly became weaker, 14 was good news for the village.
① it ② that ③ what ④ which
正解: ④
「台風が急に弱まったが、 14 はその村にとって朗報だ」
直前の節全体を受ける "," (カンマ) + which に関する問題である。単純にこの用法を知っているかどうかを問う問題である。
"," (カンマ) の後に関係代名詞 "which" を使って、直前の節全体を指し示す表現 (非制限用法) である。"the typhoon suddenly became weaker" (台風が急に弱まった) が、そのことは"good news for the village" (その村にとって朗報である) という意味。
① "it" は関係代名詞ではなく、"he" や "this" などと同じ代名詞である。代名詞には "," (カンマ) + 代名詞のような用法はないので、① を空欄に入れることは出来ない。下記のように文を2つに分ければ正しい表現になる。
The typhoon suddenly became weaker. It was good news for the village.
(台風は急に弱くなった。それはその村にとって朗報だ)
② "that" は関係代名詞で "which" と似たような使い方をするが、"," (カンマ) + 関係代名詞の用法 (非制限用法) はない。したがって空欄には不適格である。
③ "what" は先行詞を含む関係代名詞である。"the thing which" または "the things which" のような意味になる。下記の例文を参照。
I don't understand what you mean. = I don't understand the thing which you mean.
(私はあなたが言っている意味が分からない)
ただし、関係代名詞 "what" には、 "," (カンマ) + what という形での用法はないので空欄には不適格である。
typhoon[タイフーン]/tɑɪfúːn/ (台風)
※ typhoon と似たような現象に hurricane[ハリケイン]/hˈɚːrəkèɪn/ (ハリケーン) と cyclone[サイクロウン]/sάɪkloʊn/ (サイクロン) がある。聞いたことはあるが違いがかわからない、という人が多いのではないだろうか。
この3つは全て強力な熱帯低気圧であるという点で共通しているが、その発生地の違いで区別される。太平洋北西部で発生したものが "typhoon" 、大西洋北西部、太平洋北東部などで発生したものが "hurricane"、インド洋、太平洋南部などで発生したものが "cyclone" である。意外に簡単な区分なので覚えておこう。
weak[ウィーク]/wíːk/ (弱い)
※ この単語は "week" (1週間) と全く同じ発音である。スペルと意味の違いに気をつけよう。
village[ビリジ]/vílɪdʒ/ (村)
問8 He ( A ) his umbrella ( B ) in the door by accident when he boarded the rush hour train.
15
① A : got B : caught ② A : got B : to catch
③ A : made B : caught ④ A : made B : to catch
正解: ①
「彼は混雑時の電車に乗った時、誤って傘をドアに挟まれた」
〈 get + 目的語 + 過去分詞 〉とそれに似た表現の違いを正しく理解しているかを問う問題。
〈 get + 目的語 + 過去分詞 〉は、
・「 〜 (目的語) を 〜 される」
・「 〜 (目的語) を 〜 してもらう」
という意味を表す。
① は 「彼が 傘 (目的語) を 挟まれる (傘が引っかかる)」 の意味になる。形式的にも意味的にも問題ないのでこれが正解である。
② は〈get + 目的語 + to- 不定詞〉 の形になっている。これは、
・「〜 (目的語) に 〜 させる」
の意味を表す。
例:
Zoe got her son to wash the car. (ゾーイは息子に洗車させた)
設問の空欄に ② を入れると、「彼の傘に捕まえさせる」のようになるが、これでは「傘」が意思を持って何かを捕まえる、という常識的に想像し難い意味になる。また、"catch" は他動詞なので目的語 (捕まえるもの) が必要だが、それもない。さらに、 "in the door" ともつながらない。形式的にも意味的にも合わないので不正解である。
③ の〈make + 目的語 + 過去分詞〉は
・「〜 (目的語) を 〜 られる」
の意味になる。
ただし、通常この形は動詞が "understood"、"known"、"heard" など限られた表現でしか使われない。
例:
Pikotaro made himself known to the world through the Internet.
(ピコ太郎はインターネットを通して世界に名を知られた)
また、〈make + 目的語 + 過去分詞〉の形では、本人の意思で 「〜 られる」という意味になるので、設問のような "by accident" (偶然に) とは意味が合わない。
したがって、③ も不正解である。
④ の〈make + 目的語 + to-不定詞〉という文の形式はないのでこれは不正解である。その代わりに、
〈make + 目的語 + 原形不定詞〉で、
・「(目的語) を 〜 させる」という表現がある。
これは「 (主語) が (目的語) を強制的に 〜 させる」ということを表す場合に用いる。
例:
The referee made Zidane leave the pitch.
(審判はジダンをピッチから退場させた)
「to- 不定詞」と「原形不定詞」は似ていて紛らわしいので、使い分けに注意しよう。「to- 不定詞」とは、"to" の後に動詞の原形をつなげた形である。それに対して「原形不定詞」は動詞の原形の形で to- 不定詞 と同じような働きをする。ただし、この2つは、let、make、have、get などの使役動詞の種類によってto- 不定詞 を使うか、原形不定詞 を使うかが決まっているのでしっかり覚えておこう。
・let + 目的語 + 原形不定詞: (目的語) の意思で 〜 させる、(目的語)の意思で 〜 するのを許す
・make + 目的語 + 原形不定詞: (目的語) の意思に関係なく強制的に 〜 させる
・have + 目的語 + 原形不定詞:(目的語) に 〜 される、〜 してもらう
・get + 目的語 + to- 不定詞:(目的語) に 〜 される、 〜 してもらう
※ 選択肢 ① の 〈get + 目的語 + 過去分詞〉は上記の4つの使役とは異なるので混同しないように気をつけよう。
問9 ( A ) in this class is as kind ( B ) Abbie. She always helps people who are in trouble.
16
① A : Anybody B : as ② A : Anybody B : than
③ A : Nobody B : as ④ A : Nobody B : than
正解: ③
「このクラスでアビーほど親切な人はいない。彼女はいつも困っている人たちを助けている」
「〜 ほど 〜 な人はいない」という意味を表す表現。言い換えると「〜 はいちばん 〜 だ」となる。設問文を言い換えると、「アビーはこのクラスで一番親切だ」という意味になる。
"nobody" と "anybody"、"as" と "than" の意味と使い方が正しく理解できているかを確認する問題。何となく分かっているつもりでいると間違えてしまうので、きちんと整理して理解しよう。
"nobody" は「だれも 〜 ない」という意味。"no one" と同じような意味で、否定の意味を含む代名詞である。"as" は「〜 と同じくらい」という意味。
③ を空欄に入れると「このクラスでだれもアビーと同じくらい親切ではない」となり、上記の正解文のような訳となる。
"anybody" は肯定文で用いて「だれでも」、否定文で用いて「だれも」の意味である。
"anybody in this class is as kind as Abbie" は
「このクラスのだれもがアビーと同じくらい親切だ」となる。しかし、その後の文とうまくつながらないので ① は ③ に比べると最適とはいえないので ① は正解から排除される。
"than" は「〜 よりも」の意味である。"as kind as 〜" は「〜 と同じくらい親切」という意味になるが、"as kind than" という言い方はできないので ②、④ は不正解である。
trouble[トゥラブウ]/trˈʌbl/ (困難、苦しみ)
in trouble で「困っている」の意味
問10 Angelina ( A ) me whether I ( B ) enjoyed the festival last Saturday. 17
① A : asked B : had ② A : asked B : have
③ A : said B : had ④ A : said to B : have
正解: ①
「アンジェリーナは、私に先週土曜日の祭りを楽しんだか尋ねた」
〈ask + 人 + whether 〜〉で、「人に 〜 かどうか尋ねる」の意味。
"said me whether 〜" や "said to me whether 〜" という形の文は作れない。無理やり訳すと、「私に 〜 かどうか言った」となる。「アンジェリーナは私に祭りを楽しんだかどうか言った」という意味が分からない文になるので ③、④ は不正解となる。
また、「私が先週土曜日の祭りに行った」後にアンジェリーナが私に祭りを楽しんだかどうか尋ねているので、B の空欄は質問をした時点よりも更に前のことを示す過去完了を使うのが正しい。したがって ① が正解となる。
※ 問題の趣旨からそれるが、問題文の中に "last Saturday" という表現があるので解説する。上の訳では「先週の土曜日」としているが、英語を文字通り訳せば「最後の土曜日」となる。最後というのは「今に最も近い過去」の意味なので「先週の土曜日」と訳している。
ただし、"last 〜 " を「先週の〜」と訳すと間違いになってしまう場合も多いので注意が必要である。例えば、"last Monday" は「先週の月曜日」の場合もあるが、「今週の月曜日」の場合もある。今日が金曜日の場合は "last Monday" (最後の月曜日) =「今週の月曜日」となる。"last Monday" が「先週の月曜日」になるのはその日が日曜日か月曜日の場合だけである。分かりにくいようであればカレンダーを見て確認してみよう。
安易に "last 〜 " = 「先週の 〜」と覚えないようにしよう。「一番最近の 〜 」の意味なので、「この前の 〜」と訳すと間違いない。この訳を覚えておくようにしよう。(ちなみに、土曜日は一週間の最後の日なので、"last Saturday" だけは当日が何曜日であろうと必ず「先週の土曜日」の意味になる)
B 次の問い(問 1〜 3 )において、それぞれ下の ① 〜 ⑥ の語句を並べかえて空所を補い、最も適当な文を完成させよ。解答は 18 〜 23 に入れるものの番号のみを答えよ。
問1 Keita: You have so many things in your room.
Cindy: I know. Actually, 18 19
¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯
it neat and clean.
① difficult ② find ③ I
④ it ⑤ keep ⑥ to
正解: ②, ⑥ (③ ② ④ ① ⑥ ⑤)
Keita: You have so many things in your room.
「あなたは部屋にとてもたくさん物があるね」
Cindy: I know. Actually, I find it difficult to keep it neat and clean.
「わかってるよ。実は、きれいに整頓しするのが難しいと思ってるの」
部屋にたくさん物がある、とケイタから言われたシンディーの返事が問題になっている。
"I know. Actually" (わかってるよ。実は) の後が並べかえである。問題文では、"I" か "it" のどちらかが主語の候補になるが、"it" を主語にしてしまうとそれに続く動詞が存在しない。仮に "it" が主語であれば、それに続く動詞は "finds" や "keeps" のように、「三人称・単数・現在」の動詞に付く"〜 s" が必要になる。選択肢にはそのような動詞がないので、設問文の主語は "it" ではなく、"I" であるとわかる。"I" に続く動詞は ② "find" か ⑤ "keep" のどちらかである。仮に "keep" を "I" の後に続けると、
I keep it difficult to find neat and clean
となり、全く意味が通じないので "keep" を "I" の後に続けることが間違いであると判断する。
主語 "I" の後は "find it difficult to ... " ( ... するのが難しいとわかる) という形になり、従って、
I find it difficult to keep ...
が正解であるということがわかる。("keep" の目的語の "it" は "room" を指す)
actually[アクチュアリ]/ˈæktʃuəli/ (実は)、
neat[ニートゥ]/níːt/ (整頓された、ごぎれいな)
※ "find it 〜 to ... " の形を使って様々な表現ができるのでぜひ、使いこなせるようになろう。
例:
・I find it easy to solve this problem. (私はこの問題を解くのは易しいと感じる)
・She finds it interesting to play football. (彼女はサッカーをするのが面白いと思っている)
・He found it impossible to complete the mission. (彼は任務を完了するのが不可能だとわかった)
問2 Ted: Professor Jones suggested that I rewrite this essay.
Jack: Oh, well, 20 21 , but I'm sure
¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯
you'll get a higher grade on it.
① a few ② cost ③ hours
④ it ⑤ may ⑥ you
正解: ⑤, ① (④ ⑤ ② ⑥ ① ③)
Ted: Professor Jones suggested that I rewrite this essay.
「ジョーンズ教授から作文を書き直すように言われたよ」
Jack: Oh, well, it may cost you a few hours, but I'm sure you'll get a higher grade on it.
「ああ、そうだなあ。何時間かかかるだろうけど、点数が上がるはずだよ」
並べかえ問題では、問題文で描かれている場面をできるだけ正確に把握することと、どの選択肢が他のどの選択肢とつながるかを素早く判断することが重要である。
この問題は、テッドとジャックの二人の会話で、テッドが大学の授業で提出した作文について話している。テッドが教授から作文を書き直すように提案されたと聞いたジャックの発言が問題になっている。
並べかえ部分の主語の候補になるのは、④ の "it"と ⑥ の "you" である。仮に"you" を主語にした場合、それに続く動詞、または助動詞は ② の "cost" か ⑤ の "may" の2つである。"you cost" 、あるいは "you may cost" としてもその後にうまく文を作ることができない。一方、"it may" とつなげると、その後に動詞 "cost" をつなげることができ、さらに正解文のように文を作ることができる。
動詞 "cost" とその二つの目的語をうまく並べられるかがこの問題のポイントである。
suggest[サジェストゥ]/sə(g)dʒést/ (提案する)、
rewrite[リライトゥ]/rìːrάɪt/ (書き直す)
※ この単語とよく似た動詞に "revise"[リバイズ]/rɪvάɪz/ (訂正する、修正する) がある。どちらも既に書いた文章を変更するという点では同じだが、"rewrite" が大幅な変更を意味するのに対して、 "revise" は細かい修正を意味する。
essay[エセイ]/éseɪ/ (作文、小論、随筆)、
grade[グレイドゥ]/gréɪd/(成績評価)
問3 Rita: Daniel and I have to go home now.
Father: Oh, 22 23 usual ? I thought
¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯ ¯¯¯¯¯¯¯¯
you were going to stay for dinner.
① are ② earlier ③ how come
④ leaving ⑤ than ⑥ you
正解: ⑥, ② (③ ⑥ ① ④ ② ⑤)
Rita: Daniel and I have to go home now.
「ダニエルと私はもう帰らないといけないの」
Father: Oh, how come you are leaving earlier than usual? I thought you were going to stay for dinner.
「ああ、どうしていつもより早く帰るんだい。夕食までいると思っていたのに」
リタがもう帰らないといけない、と言ったことに対する父の発言が問題文である。
リタは、「ダニエルと私は家に帰らないといけない」と父に言っているので、ダニエルとリタが夫婦で、"Father" はリタの父親であると想像できる。
この問題では、選択肢 ③ "how come" (どうして 〜 なの) という質問表現を正しく使えるかが正誤の決め手となる。並べかえの後に父は、"I thought you were going to stay for dinner" (夕食までいると思っていたのに) と言っているので、リタとダニエルが夕食前に帰ろうとしていることがわかる。
また、並べかえ箇所のあとは、"〜 usual?" と、疑問符が付いていることからこの文が疑問文であることがわかる。疑問文を作るためには、文を"are you ..." で始めるか、あるいは "how come" で始めるかしかない。"are you ... " を文の最初にすると、
are you leaving earlier than usual? (いつもより早く帰るのかい)
という形になる。きちんとした文になっていて前後関係もつながるので問題ないのだが、選択肢③ "how come" が余ってしまう。
これを解決するには、正解の通り、
how come you are leaving earlier than usual? (どうしていつもより早く帰るんだい)
とすれば良い。ここで注意しなければならないのは、"how come" で始まる疑問文は、その後が
S + V の語順になる、ということである。
C 次の問い(問 1〜 3 )の会話の 24 〜 26 において、二人目の発言が最も適当な応答となるように文をつくるには、それぞれ(A) と (B) をどのように選んで組み合わせればよいか、下の① 〜 ⑧ のうちから一つずつ選べ。
問1 Worker: I can't do all of these jobs at the same time. Which do you think I should do first?
Co-worker: Well, the monthly report is very important and 24
(A) you have to realize | → | (A) to turn it in | → | (A) by five o'clock. | |
(B) you have to remember | (B) turning it in | (B) till five o'clock. |
① (A) → (A) → (A) ② (A) → (A) → (B) ③ (A) → (B) → (A)
④ (A) → (B) → (B) ⑤ (B) → (A) → (A) ⑥ (B) → (A) → (B)
⑦ (B) → (B) → (A) ⑧ (B) → (B) → (B)
正解: ⑤
職員:この仕事を全部同時にやることはできないな。どれを最初にやるべきだと思う?
同僚:そうだな、月報はとても大切だから 24
ある職員が同僚に仕事のことで相談している場面である。やることがたくさんあるがどれを優先すべきか意見を求め、それに対して同僚がこたえている。同僚は聞かれた質問に対して「これを最初にやるべきだ」と直接的に答えるのではなく、「月報の提出が大切だから ... 」と優先度が高いと思う仕事を示唆している。
この問題では、"remember + to do" ( 忘れずに 〜 する) の表現を正しく使えるかが試されている。 一方、"remember 〜 ing" は「(過去に) 〜 したことを覚えている」という意味になる。これからやる仕事についての話なので、"remember 〜 ing" を使うのは不適格である。
(B) → (B)「(過去に) 提出したことを覚えていなければならない」は文脈にそぐわない。
(B) → (A)「忘れずに提出しなければならない」が正しい組合せだと判断する。
"realize" は他動詞で、直後に名詞を伴って「実現する、理解する」という意味を表す。この問題では文脈に合わないので、一つ目の選択肢では (A) "you have to realize" は使えない。
"by five o'clock" は「5時までに」と期限を示すのに対して、"till five o'clock" は「5時まで」と継続の終着点を示す。この問題では、(A) の"by five o'clock"「5時までに提出しなければならない」 が正しい。(B) の「5時まで提出しなければならない」では意味が通じない。
以上より、
(B) → (A) → (A)
you have to remember to turn it in by five o'clock
(5時までに忘れずにそれを提出しないといけないよ)
が正解である。
at the same time[アッザセイムタイム](同時に、一緒に)、
monthly[マンスリ]/mˈʌnθli/ (毎月の)、
report[リポートゥ]/rɪpˈɔɚt/ (報告書)
monthly report (月報)、
turn in [ターニン](提出する)
※ 設問の趣旨からそれるが、英語の運用に関して重要なことがあるので指摘しておきたい。この問題文はかなり日本的な内容になっている。日本人の感覚ではそれほど違和感がないかもしれないが、英語圏、とくに欧米諸国では自分の仕事について同僚に判断してもらおうとするのは非常にまれなことだと思われる。本問のように自分の仕事についてひとに尋ねるのは、自立心がなく自分の仕事に責任を持っていない、仕事の能力に欠けている、という印象を相手に与えかねないからである。欧米諸国では「自立心」という概念が非常に大切なので、何気ない会話の中でも相手に悪い印象を与えてしまわないように注意する必要がある。
問2 Taylor: You're watching cricket again? I don't know why you watch cricket matches all the time.
Adele: I love cricket, and this is a great match. 25 for you, too.
(A) If you knew the rules, | → | (A) it would be | → | (A) really interested | |
(B) If you know the rules, | (B) it would have been | (B) really interesting |
① (A) → (A) → (A) ② (A) → (A) → (B) ③ (A) → (B) → (A)
④ (A) → (B) → (B) ⑤ (B) → (A) → (A) ⑥ (B) → (A) → (B)
⑦ (B) → (B) → (A) ⑧ (B) → (B) → (B)
正解: ②
テイラー:またクリケットを見てるの。どうしてきみがいつもクリケットの試合を見るのかわから
ないよ。
アデル: 私、クリケットが大好きなの。それにこの試合はとてもすごいのよ。あなたにも
25
いつもクリケットの試合を見ているアデルにあきれるテイラーに対して、アデルがクリケットはおもしろいということを伝えている場面である。選択肢の内容から、「ルールがわかればあなたもおもしろいと思うはずだ」という趣旨の発言をしていることがわかる。
仮定法過去を正しく使えるかが問われている問題である。
「仮定法過去」とは、現在の事実とは異なることを表す表現で、現在のことについて述べているのに過去形が使われる。設問では、テイラーはクリケットのルールを知らないので試合を見てもおもしろいと思っていない。しかし、もしルールがわかればテイラーにとってもおもしろいはずだ、とアデルが主張している。
「もしあなたがルールを知っていれば」と現在の事実と異なる仮定をするためには、過去形の (A) "If you knew the rules" にする必要がある。「それ(クリケット)は本当におもしろいだろう」は "it would be really interesting" となる。"it would have been" は過去の事実と異なることを表す表現なのでここでは使えない。
"interesting" と "interested" の意味と用法の違いはきちんと整理しておこう。"interesting" は 「(人や物事などが) おもしろい」という意味であり、"interested" は 「(人がある物事などに) 興味を持っている」という意味である。
以上より、
(A) → (A) → (B)
If you knew the rules, it would be really interesting for you, too.
(もしルールがわかれば、あなたにも本当におもしろいはずよ)
が正解となる。
※ 問題文最初のテイラーの発言は "You're watching cricket again?" という形で、平叙文に疑問符を付けただけで疑問文となっている。模範的な疑問文では、主語とbe動詞の順番を入れ替えて、"Are you watching cricket again?" という形になるが、日常会話ではこのように平叙文に疑問符を付けただけ (文末を上げるイントネーション) で 疑問文を作ることが頻繁に起こるので、このような表現にも慣れておこう。
cricket[クリケットゥ]/kríkɪt/ (クリケット)、
match[マッチ]/mˈætʃ/ (試合)、
all the time[オーザタイム](いつも)
問3 Fritz: Some students said they heard a rumor about Naoki.
Sophia: I heard it, too, but it's false. I wonder 26
(A) how can we | → | (A) persuade it | → | (A) from spreading. | |
(B) how we can | (B) prevent it | (B) to spread. |
① (A) → (A) → (A) ② (A) → (A) → (B) ③ (A) → (B) → (A)
④ (A) → (B) → (B) ⑤ (B) → (A) → (A) ⑥ (B) → (A) → (B)
⑦ (B) → (B) → (A) ⑧ (B) → (B) → (B)
正解: ⑦
フリッツ:ナオキのうわさを聞いたと言ってた生徒がいたよ。
ソフィア:私も聞いた。でも、それはうそよ。 26 かしら。
フリッツとソフィアが、二人の友人であるナオキのうわさについて話している。文脈と選択肢の内容から、うわさはうそなので、「広まらないようにするにはどうしたら良いか」と述べていると思われる。
「〜 なのかなあ」と思案する表現 "I wonder 〜 " を正しく使えるかが問われている。この表現は「間接疑問文」と呼ばれるもので、"I wonder how" の後の語順は、平叙文と同じ<主語 + 動詞> となる。従って1つ目の選択肢は (A) "how we can" が正しい。
2つ目の選択肢の (A) は "persuade it" であるが、"persuade" (説得する) は、
< persuade + 人 + to do> の形で「 (人) を 〜 するように説得する」のように使われる。
一方、"prevent" は < prevent + 目的語 + 〜 ing > で「... が 〜 するのを防ぐ」のように使われる。
従って2番目、3番目の選択肢は (B) → (A) が正解となる。
以上より、
(B) → (B) → (A)
I heard it, too, but it's false. I wonder how we can prevent it from spreading.
(私も聞いた。でも、それはうそよ。どうしたらうわさが広まるのを防げるかしら。)
が正解となる。
rumor[ルーマー]/rúːmɚ/ (うわさ)、
false[フォーウス]/fˈɔːls/ (誤った、うその)、
persuade[パスウェイドゥ]/pəswéɪd/ (説得する)、
spread[スプレッドゥ]/spréd/ (広まる)
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