第 5 問   次の物語を読み、下の問い(問1〜5) の       42       〜        46       に入れるのに最も適当なものを、それぞれ下の ① 〜 ④ のうちから一つずつ選べ。(配点  30)

 

 

 

本文省略 

 

 

問1  At the beginning of the story, Uncle John was        42       .

 

①  cooking for The Big-Time Cook Off

②  making a special meal for Mike

③  training Mike for the contest

④  trying to improve his recipes

 

正解: ②

  

長い物語文を読んで5つの問に答える問題。あまり難しい単語を含まない比較的平易な内容だが、一連の長い文章を読むのが苦手な人は得点するのが難しいかもしれない。

 

物語文を読むときは、登場人物が何人いて、それぞれがどういう人物でどういう関係かということを出来るだけ早く把握することが重用である。さらにどのような場面で、どのように物語が展開しているかということに注意する必要がある。

 

本文中には当然、知らない単語や表現も含まれていると思われるが、前後の流れから想像してできるだけ意味の空白が大きくならないようにしたい。頭をフル回転させて、物語の情景や内容を読み解くことに集中しよう。諦めて緊張の糸が切れてしまったら、受験のためにせっかく頑張ってきた努力が報われなくなってしまうので、一問でも多く正解するという強い意気込みで頑張っていただきたい。

 

設問文や選択肢には、本文読解のためのヒントや注目すべき点が示唆されていることが多いので、本文を読む前に必ず設問文と選択肢に目を通すようにしよう。

 

問1  物語の冒頭で、ジョンおじさんは        42       。

 

①  「ザ・ビッグタイム・クックオフ」のための料理を作っていた

②  マイクのために特別な食事を作っていた

③  大会に向けてマイクを訓練していた

④  調理法を改良しようとしていた

 

物語は、"No one thought I would amount to much" (私が成功するなんて誰も思っていなかったよ) と言いながらジョンおじさんが「私」に "an award-winning four-course dinner" (賞を獲得した四品料理)を作る場面から始まる。問題文の "the beginning of the story" (物語の冒頭) とはまさにこの場面のことである。

 

上記に続く2文目に "I had just graduated from university, and this dinner was his gift to me" (私は大学を卒業したばかりで、この料理は彼から私への贈り物だった) とあるので、ジョンおじさんが「私」のために大学卒業を祝う料理を作っていることがわかる。選択肢 ② に "making a special meal for Mike" (マイクのために特別な料理を作っている) とあるが、"special meal" は大学卒業を祝う料理のことだと考えられる。本文2行目の "me" が "Mike" と同一人物であることが確認できればこの選択肢が正解であると言える。

 

本文中、"Mike" の名前が出て来るのは最後のパラグラフである。この物語に直接登場する人物は、"Uncle John" と"Mike" の二人だけで、その他、Uncle John の父、母、ほか家族は物語の語り手である「私」(Mike) のナレーションの中で登場する。ナレーションでは、ジョンおじさんの家庭環境や彼がどのようにして料理人を目指すようになったか、ということが明かされる。

 

したがって、Uncle John は Mike (= 私) のために料理を作っているということがわかるので選択肢② が正解となる。

 

① の "The Big-Time Cook Off" はジョンおじさん が数日後に出場する全国放送のテレビ料理コンテストのことで、まだ行われていないので不正解である。③ は「コンテストに出場するマイクをジョンおじさんが訓練している」という解釈になってしまう。コンテストに出場するのはジョンおじさんで、マイクは料理をしていないので不正解である。④ に関しては全くそのような記述がないので不正解である。

 

物語の構成は大まかに下記のようになっている。

● 第1段落と最終段落がジョンおじさん とマイクのやり取りで、時間的にはこの2つの段落がつながっている。この2つの段落の間にマイクによるジョンおじさんの過去についてのナレーションがはさまっている。

 

- 第1段落はジョンおじさんがマイクに料理を作る場面で、数日後にジョンおじさんがテレビ番組の料理コンテストに出場することが述べられる。

 

- 最終段落では、ジョンおじさんが料理コンテストの番組に出られることに喜んでいること、そしてそれ以上に、以前自分の父が自分に対して一生を変えるきっかけをくれたように、自分が特別な人であるマイクと話をできることが何より幸せである、ということを語る。

 

● 第2段落から第6段落でジョンおじさんの過去についてマイクによるナレーションで語られる。ジョンが10歳のとき、彼の母が祖母の世話をするために教師の仕事を辞め、生活が苦しくなったこと、父が遠くの仕事に出かけるようになり、ジョンと父との関係が悪くなったこと、しかし彼が料理をつくろうとして台所にいた所に父がやってきて会話を交わし、父が料理を作ってくれたこと、それから料理を作ることに喜びを感じるようになり、料理人を目指すようになったことなどが述べられている。

 

本文中、"No one thought I would amount to much", "an award-winning four-course dinner", "The Big-Time Cook Off" など、馴染みのない表現がいくつも出てくるので困惑するかもしれないが、これらの意味がよく分からなくても解答するのに支障がないように問題が作られている。全く分からない表現が出てきても、他の受験生も条件は同じなので、慌てないようにしよう。センター試験では、受験生が分からないだろうと思われる単語や表現が必ず一定の割合で含まれるが、そのような箇所が問題に決定的な影響があることはほとんどないので、前後の文脈を把握できる対応力を身につけておこう。

 

 

問2  Uncle John's father began working in the city because        43       .

 

①  he was tired of living in the countryside

②  it was easier to spend time with his family

③  the family needed more money for living

④  Uncle John's mother had become sick

 

正解: ③

 

問2  ジョンおじさんの父が街で働き始めたのは        43       からだ。

 

①  彼が田舎で暮らすのが嫌になった

②  家族と一緒の時間を過ごしやすかった 

③  家族に生活費がもっと必要だった

④  ジョンおじさんの母が病気になった

 

ジョンおじさんの父が街で働き始めたことは、第2段落の最後に次のように述べられている。

 

John's father finally had to take a job in a city far away

(ジョンの父はついに遠くの街で仕事に就かなければならなくなった)

 

そしてその理由は、その前に書かれている経緯から判断できる。

 

His mother taught at a local school, but when John was 10, she had to quit to take care of her elderly mother.

(彼の母は地元の学校で教えていたが、ジョンが10歳のとき、彼女の年老いた母親の世話をするために仕事を辞めなければならなかった)

 

(中略)

 

But as bills kept pilling up, the family got into trouble.

(しかし請求書がたまり続けたので、家族は困難に陥った)

 

ジョンおじさんの母が仕事を辞め、請求の支払いができなくなったためにジョンおじさんの父が街で働くようになったことがわかる。したがって③が正解である。

 

"bills kept billing up" (請求書が積み重なっていた) の意味が理解できれば簡単に解答できると思われる。逆にここがわからないと少し迷うことになるかもしれないが、他の選択肢を下記のように消去していくことでも正解を得ることができる。

 

① についてはそのような記述は見られない。むしろ、街で仕事をするようになって疲れて、機嫌が悪い様子が描かれているので、街で仕事をすることを望んでいなかったと思われる。② については、父が遠い街で働くようになったために "he could only come home on the weekends" (彼は週末しか家に帰ってこれなかった) という記述があり、家族と過ごす時間が減ったことがわかるので誤りである。④ は、本文中に誰かが病気になったという記述は全くない。似たような内容としては、 "she had to quit to take care of her elderly mother" という記述がある。"she" はジョンの母で、"mother" はジョンの祖母のことなので、ジョンの母が年老いた祖母の世話をするようになったということが描かれている。選択肢の記述と一致しないので、④ は誤りである。

 

日本語で「ビル」というと鉄筋コンクリートの建物のことだが、英語の "bill"ウ]/bíl/ は請求書のことなので違いに注意しよう。日本語の「ビル」は英語の "building"ウディン] /bíldɪŋ/ を省略した言い方である。

 

 

問3  Why were Uncle John's parents and teachers worried about his future?        44       

 

①  He just wanted to rest at home.

②  He lost interest in studying.

③  He stopped avoiding his father.

④  He was no longer good-humored.

 

正解: ②

 

問3  ジョンおじさんの両親と先生たちが彼の将来を心配したのはなぜか。        44       

 

①  彼はただ家で休みたがった

②  彼は勉強することに対して興味を失った

③  彼は父を避けることをやめた

④  彼はもはや陽気ではなくなっていた

 

問題文にある通り、第3段落の最後の文に、"His parents and teachers were worried about his future" (彼の両親と先生たちは彼の将来を心配した) と述べられている。その理由はこの前の内容から推測する必要がある。この記述の前の2文は下記のようになっている。

 

He began hanging out at the shopping mall with friends, sometimes skipping his classes.  

彼は友達とショッピングモールでたむろするようになり、時々授業をサボった。

 

Little by little John's grades got worse.

だんだん、ジョンの成績が悪くなった。

 

直接的にジョンが「勉強に対する興味を失った」という事実は書かれてはいないが、内容が選択肢② に似ているので、これが正解の最有力候補だと思われる。もし、これ以上に適切な解答がなければ、② を正解とする。

 

選択肢 ① については第3段落の第3文に、"When he was home, he just wanted to rest" (彼は家にいるとき、ただ休みたがった) という記述があるが、この "he" とは、ジョンの父のことである。問題文の "his" は「ジョンの」の意味なので、本文の内容と一致しない。選択肢 ③ については、第3段落の終わりの方に "Eventually, he started avoiding his father" (ついに彼は、父を避けるようになった) という記述がある。選択肢とは逆に、本文には父を避けるようになったと書かれているので明らかに誤りである。選択肢 ④ については、第3段落の第2文に、"he had changed from being good-humored to being in a bad mood all the time" (彼は陽気だったのに、いつも機嫌が悪くなってしまっていた) と述べられている。本文のこの箇所はジョンの父のことを述べているので、この "he" はジョンの父のことを示す。選択肢 ④ の "He" はジョンのことなので内容が一致しない。

 

以上より、①、③、④ は明らかな間違いであることがわかる。一方、② は本文の内容に近いので、これを正解と判断する。

 

※ 理由を尋ねる "why" (なぜ) で始まる疑問文に対して回答する場合は、"because" (〜だからだ) で始めるのが基本である。この設問は、"why 〜 " で理由を尋ねているが、回答の選択肢は全て "because" が省略されているので、必ずしも模範的とは言えない。英語で話をする場合や文章を書く場合は、"because" (あるいは "it is because") で回答を始めるように心がけよう。

 

 

問4  What helped to change Uncle John's life the most?        45       

 

①  Eating an award-winning dinner with his friends

②  Entering cooking contests such as The Big-Time Cook Off

③  Making a connection with his father through cooking

④  Spending time talking with Mike in the kitchen

 

正解: ③ 

 

問4  ジョンおじさんの人生が変わるのに最も役に立ったのはなにか。        45       

 

①  賞を受賞した料理を友達と食べたこと

②  「ザ・ビッグ・タイム・クックオフ」などの料理コンテストに出場したこと

③  料理を通じて彼の父とつながりを作ったこと

④  台所でマイクと話して時を過ごしたこと

 

この問に直接関わる記述は、本文の一番最後のジョンおじさんの発言である。

 

"that made all the difference in my life" (それが私の人生を一変させたんだ)

 

この "that" が指し示すのは、その前の下記の文の内容である。

 

what my dad did for me one fine day in summer, so many years ago

(はるか何年も前のある夏の晴れた日に、父が私にしてくれたこと)

 

つまり、何年も前のある日、ジョンおじさんの父親がジョンおじさんに対してしたことが彼の人生を大きく変えた、ということである。

 

したがって、ジョンおじさんの父親とジョンおじさんの間での出来事がジョンおじさんの人生を変えたことがわかるので、③ が正解であることがわかる。これ以外の選択肢はジョンおじさんの父親が直接関わっていない。

 

"what my dad did for me" の内容は、第5段落、第6段落で描かれている出来事である。

 

ジョンが腹をすかせている妹たちのために食事を作ろうとして台所に立っていた。そこへ父がやって来て、ジョンに代わって生き生きとした様子でステーキを焼きはじめた。父は横にいるジョンに料理について詳しく説明し、料理ができるようになれば多くの人を喜ばすことができると言った。

 

ジョンは長らく感じていなかった父への親近感を覚えた。それ以来、ジョンが家で過ごす時間が多くなり、定期的に家族に料理を作るようになった。その後、大学でも友達に料理を作った。ジョンは料理をするといつも幸せになり、その幸せは彼の人生に及んだ。

 

この経験からジョンは料理人を志すようになり、自分のレストランを持ち、賞をとるような有名な料理人になった。

 

他の選択肢について検証する。① についてはこれに関連する記述が本文に見つからない。友達との食事は、第6段落にジョンが大学生のときに友達のために料理を作ったことが述べられているが、これは彼が料理人になる前のことなので "an award-winning dinner" (賞を受賞した料理) ではない。② は料理人になってからのことなので、ジョンおじさんの人生が大きく変わった後のことである。したがってこれがジョンおじさんの人生が変わるのに役に立ったわけではない。④ は最終段落の最後から3文目に関連している。

 

what makes me the happiest is to stand here with you, one of the people I care about, and talk  just you and me.

私が最も幸せになれるのは、私にとって特別な人であるきみとここにいて話ができることだ。きみと私の二人きりで。

 

これはジョンおじさんの人生が大きく変わった後の、現在の場面である。昔、ジョンおじさんが父親と台所で話をして親近感を覚え、人生の大きな変化につながった。その時と同じような時間をマイクと過ごすことが幸せだとジョンおじさんがマイクに語っている。したがってこれも正解でないことがわかる。

 

 

問5  What does Uncle John find most rewarding?        46       

 

①  Developing unique four-course dinners for famous people

②  Having meaningful relationships with people close to him

③  Making people happy through cooking on TV shows

④  Serving many people delicious meals in his restaurant

 

正解: ② 

 

 問5  ジョンおじさんが最も価値があると感じていることは何か。        46       

 

①  有名な人たちに独自の四品料理を開発すること

②  彼にとって身近な人達と意義のある関係を持つこと

③  テレビ番組で料理を作ることで人々を幸せにすること

④  彼のレストランで多くの人たちにおいしい食事を提供すること

 

この問は問4と密接に関連している。問4の解説でも述べたが最終段落の最後から3文目に、自分にとって特別な存在であるマイクと二人きりで話をすることが最も幸せだ、とジョンおじさんが述べている。これはジョンおじさんが父親と台所で話をしてその後の人生に大きな変化があった場面を彷彿とさせる。ジョンおじさんはそのような関係が何にも代えがたく、価値があるものだと考えていると思われる。したがって答えは ② となる。

 

①、③、④ については、本文中に似たような記述は見られるが、"most rewarding" とまで言えるようなものは ② のみである。

 

【全訳】

  「私が成功するなんて誰も思っていなかったよ」ジョンおじさんは台所に立って、賞を獲得した四品料理を作るのを私に見せながら言った。私は大学を卒業したばかりで、この料理は彼から私への贈り物だった。有名シェフが私のために料理してくれるのは最高の気分だった。それに加えて、数日後に彼は全国放送の料理番組「ザ・ビッグタイム・ブックオフ」に出場する予定だったので、私は興奮していた。

 

  ジョンおじさんが若かった頃、彼の家族は田舎に住んでいた。彼の母は地元の学校で教えていたが、ジョンが10歳のとき、彼女の年老いた母親の世話をするために仕事を辞めなければならなかった。それまでは、彼の父は優しくてジョンや妹たちと遊ぶのに十分な時間があった。しかし請求書がたまり続けたので、家族は困難に陥った。ジョンの父はついに遠くの街で仕事に就かなければならなくなり、彼は週末しか家に帰ってこれなかった。

 

  次第に、仕事の多忙なスケジュールのために、ジョンの父は家に帰ってくるときはいつも疲れた様子を見せるようになった。実は、彼はそれまで陽気だったのに、いつも機嫌が悪くなってしまっていた。彼が家にいるときは、ただ休みたがった。彼は些細なことで頻繁にジョンを叱った。父に受け入れてほしくてジョンは最善を尽くしてみたが、よく出来たと感じることは一度もなかった。ついに彼は、父を避けるようになった。彼は友達とショッピングモールでたむろするようになり、時々授業をサボった。だんだん、ジョンの成績が悪くなった。彼の両親と先生たちは彼の将来を心配した。

 

  ある日曜日の朝、ジョンの母が自分の母親を世話するために外出していたとき、父はテレビの部屋でうたた寝していた。ジョンの妹たちがお腹をすかせていたので、ジョンは彼女たちのために何か料理をはじめた。彼は料理の仕方がよくわからなかったが、父親に面倒をかけたくなかった。

 

  突然、台所のドアが開き、父がそこに立っていた。「お父さん、起こしてしまったならごめんなさい。チェルシーとジェシカがお腹をすかせているから、彼女たちのために卵を料理しようとしてたんだ。」父は少しの間真剣な眼差しで彼を見た。「卵か。卵は今日みたいに素晴らしい日曜日の昼食には合わない。裏庭でステーキを焼こう。」「本当に。疲れてるでしょ。」「いいんだ。料理するのは好きだから。学生のころ、コックのバイトをしていたことを思い出す。おいしいステーキの焼き方を教えてやる。」

 

  ジョンが驚いたことに、父は料理を始めると生き生きとしだした。彼はジョンをそばに呼んで、料理とはある意味では科学の実習のようなものだ、と詳細に説明した。「材料を正確に計量したり、どの食材同士が相性が良いか知る必要がある。これを習得したら、大勢の人々を喜ばすことができるようになる。」ジョンは久しぶりに父に親近感を覚えた。それからはジョンが家で過ごす時間が長くなった。彼は定期的に家族に料理を作るようになり、その後、大学では友達のために料理を作った。ジョンは料理をするといつも幸せになり、その幸せが彼の人生の他の面にもあふれ出た。

 

  ジョンおじさんはレストランで働いて学費を稼ぎながら大学を卒業した。そして、ついに有名レストランの料理長になった。彼は本当にその仕事が好きで、一生懸命働いて独自の技術を発展させていった。彼はとうとう彼独自スタイルの食事を提供するレストランを開くことができた。彼は賞を幾つか受賞し、金持ちや有名人に料理を作った。

 

  ここからコンテストへと話が戻ってくる。ジョンおじさんと私は、彼が選ばれたことにワクワクしていた。さらに、彼は台所で私に、本当に心に触れる何かを分け与えてくれた。「あのな、マイク」ジョンおじさんが言った。「私はテレビに出てザ・ビッグ・タイム・クックオフに参加できることに大喜びしている。でも私が最も幸せになれるのは、私にとって特別な人であるきみとここにいて話ができることだ。きみと私の二人きりで。これは私の父が、はるか何年も前のある夏の晴れた日に私にしてくれたこととちょうどよく似ている。そして、それが私の人生を一変させたんだ。

 

【単語】

第1パラグラフ

amount toウントゥー](成功して 〜 になる) 

 

※ "amount to much" や "amount to something" で 「ひとかどの人物になる」、「成功する」の意味になる。逆に "not amount to much" や、"no one thought 〜 amount to much" のように否定を伴うと「役に立たない」、「たかが知れてる」、「だれも成功すると思わない」の意味になる。

 

asズ]/əz/ (〜 している時、〜しながら)

 

※ "as" には「〜 として」、「〜 のように」、「〜 につれて」、「〜 だから」など、様々な意味がある。文章の中で使われていたら文脈に合う意味を適切に判断する必要がある。また、英語で文章を書く場合は、意味が不明確にならないように注意する必要がある。もし、意味が不明確になりそうであれば、より的確な単語や表現に変更するようにしよう。

 

put togetherットゥギャザー](組み立てる、まとめる、作る)、

award-winning ウォードゥウィニン](賞を受賞した)

 

※ awardウォードゥ]/əwˈɔɚd/ の発音に要注意。日本語で「アード」と発音することが多いが、英語としては通じないので気をつけよう。

warウォー]/wˈɔɚ/ (戦争) は「ワー」と発音すると奇妙だが、それと同様に「アワード」もおかしな発音だということを知っておこう。

 

four-courseフォーコース](四品料理)、

graduateジュエイトゥ]/grˈædʒuèɪt/ (卒業する)、

giftフトゥ]/gíft/ (贈り物)、

feelフィーウ]/fíːl/ ((物事が) 〜 と感じられる)、

 

※ "feel" は "I feel happiness." (私は幸せを感じる) などのように 人 を主語として、「(人) が 〜 を感じる」のような表現に使われる事が多いが、本文で使われているように、"It feels 〜" の形で「〜 と感じられる」のように使うこともある。

"It feels good to ski." は、「スキーをすることは気持ちよく感じられる」、「スキーをするのは気持ちいい。」となる。

 

本文の "It felt great to have a well-known chef cooking for me." で、"it" が指し示す内容は、"to have a well-known chef cooking for me"である。"a well-known chef" (有名なシェフ) はジョンおじさんのことなので本文を言い換えると、"It felt great to have Uncle John cooking for me." となる。"have" は、 「(人) に 〜 してもらう」という意味で使われているので、この文の内容は「ジョンおじさんに料理してもらうのは最高の気分だった」となる。

 

on top ofオンッポブ](〜 の上に、〜に加えて)

 

※ It snowed on top of the mountain. (山の上に雪が降った) のように文字通り「〜の上に」という意味で使う場合もあるが、本文では、「〜に上乗せして、〜に加えて」という意味で使われている。

 

competeコンートゥ]/kəmpíːt/ (競争する、参加する)

名詞形はcompetitionコンペティション]/kὰmpətíʃən/ (競技会、試合)。日本語で「ゴルフコンペ」などと言うことがあるが、これは golf competition (ゴルフ大会) の意味。

 

The Big-Time Coo Off (ザ・ビッグタイム・ブックオフ) 本文中では、架空の料理テレビ番組のタイトルとして使われている。"big-time" は「一流の」、''cook off" は「料理コンテスト」の意味。

 

nationwideイションイドゥ]/néɪʃənwáɪd/ (全国的な)、

contestンテストゥ]/kάntest/ (競技会)、

 

第2パラグラフ 

countrysideントゥリィイドゥ/kˈʌntrisὰɪd/ (田舎)、

localウコー/lóʊk(ə)l/ (地元の)、

quitウィットゥ/kwít/ (やめる)、

 

※ 本文では、"she had to quit to take care of her elderly mother." という文の中でこの"quit" という単語が使われている。意味は、「彼女の年老いた母の世話をするために彼女は(仕事を)やめなければならなかった」となる。"quit to 〜" で、「〜 するためにやめる」という意味である。「〜 することをやめる」と解釈してしまうと意味がわからなくなってしまうので注意しよう。「〜 することをやめる」と言いたい場合は、"quit 〜 ing" の形を使う。

 

もし、「彼女の年老いた母の世話をすることをやめなければならなかった」と言いたい場は、"she had to quit taking care of her elderly mother." となる。to- 不定詞と〜 ing の使い方を間違えると大きな誤解が生じてしまうのでくれぐれも注意しよう。

 

take care ofテイアロブ(〜 の世話をする)、

elderlyルダリィ/ɛ́ldɚli/ (年配の、年老いた)、

bill/bíl/ (請求書)

 

※ 問2の解説にも書いたが、日本語で「ビル」というと鉄筋コンクリートの建物のことだが、英語の "bill" は請求書のことなので違いに注意しよう。日本語の「ビル」は英語の "building"ウディン] /bíldɪŋ/ を省略した言い方である。

 

pileイウ/pάɪl/ (積み重なる、たまる)

 

※ 本文中では、"piling"イリンと"〜 ing" 形で使われている。

 

get into ゲリントゥ(〜 になる) 

(困難な状況に) なる、〜 の中に入る、〜 にのめり込む、など今までと違う状況や心理状態の変化などを表すことができる。本文では、「困難な状況に陥った」という状況を表している。

 

troubleトゥブウ/trˈʌbl/ (困難、苦しみ)、

finallyファイナリィ/fάɪnəli/ (最後に、とうとう)、

far awayファーラウェ/fάːrəwéɪ/ (遠くの)、

weekendウィンドゥ/wíːkènd/ (週末)

 

※ week (週) のend (終わり) なので「週末」の意味となる。日本語の「ウイークエンド」と少し発音が異なるので注意しよう。

 

 第3パラグラフ

graduallyジュアリィ/grˈædʒuəli/ (次第に)、

scheduleジューウ/skédʒuːl/ (スケジュール、日程)

look tired (疲れたように見える)

 

※ この場合の"look" は「〜を見る」ではなく、(表情、様子が)「〜のように見える」という意味で使われている。

例  You look happy today.  (あなたは今日、幸せそうですね。)

 

wheneverウェバア/(h)wenévɚ/ (〜 するときはいつも)、

to tell the truthトゥウザトゥルース(実を言うと、実は)、

good-humoredッドゥヒューマードゥ(上機嫌な、陽気な)、

moodムードゥ/múːd/ (気分、機嫌)、

all the timeーウザイム(いつも)、

restストゥ/rést/ (休む)、

scoldウゥドゥ/skˈəʊld/ (叱る)、

acceptアクプトゥ/æksépt/ (受け入れる、認める)、

eventuallyンチュアリィ/ɪvéntʃuəli/ (結局は、ついに)、

avoidイドゥ/əvˈɔɪd/ (避ける)、

hang outウトゥ(うろうろする、たむろする)、

skipップ/skíp/ ((授業などを)ズル休みする)、

little by littleルゥバイルゥ(少しずつ、だんだん)、

gradeイドゥ/gréɪd/(成績、評価)、

futureフューチャァ/fjúːtʃɚ/ (将来)

 

※ 第4問 B の単語の解説でも述べたが、この単語は、featureフィーチャァ/fíːtʃɚ/ (〜 を特徴づける、〜を呼び物にする、〜を特集する) と混同されることがあるので注意しよう。

 

第4パラグラフ

napップ/nˈæp/ (うたた寝する、昼寝する)、

hungryングリィ/hˈʌŋgri/ (空腹の)、

 

 "them" について

本文中、第4パラグラフ 第2文に "John started to cook something for them" という記述がある。学校で安易に、 them =「彼らを、彼らに」と教えることがあるが、ここで示されている "them" とは、John の妹たち二人のことなので、「彼らに」と訳してしまうと明らかなミスである。ここでは、「彼女たちに」または「妹たちに」と訳すと良い。

 

sureシュ/ʃˈʊɚ/ (自信がある、確かな) 、

botherザァ/bάðɚ/ (〜を困らせる、〜に迷惑をかける)、

 

第5パラグラフ 

suddenlyンンリィ]/sˈʌdnli/ (突然に)、

wake upウェップ]((人を) 起こす)

本文では、過去形で "if I woke you up" (もし、私があなたを起こしたなら) となっている。 

 

seriouslyスィリアスリ]/sí(ə)riəsli/ (真剣に)、

momentォメントゥ]/mˈəʊmənt/ (わずかの間)、

grillウ]/gríl/ ((肉などを)直火で焼く)、

backyardックードゥ]/bˈækjάɚd/ ((家の)裏庭)、

remindインドゥ]/rɪmάɪnd/ (思い出させる)、

part-timeーッイム]/pάɚttάɪm/ (パートタイムで)、

prepareプリアァ]/prɪpéɚ/ (準備する、調理する)、

deliciousディシャス]/dɪlíʃəs/ (おいしい)、

  

第6パラグラフ 

to 〜's surprise (驚いたことに)、

energeticエナジェティック]/ènɚdʒéṭɪk/ (精力的な)

※ 「エネルギッシュ」のような意味。「エネルギッシュ」は元々、ドイツ語の"energisch" に由来する。「エネルギッシュ」は英語ではないので気をつけよう。

 

asideイドゥ]/əsάɪd/ (かたわらに)、

explainエクスプイン]/ekspléɪn/ (説明する)、

detailディーテイウ]/díːteɪl/ (詳細)

※ in detail インディーテイウ](詳細に)

 

in a wayイナウェイ](ある意味では、見方によれば)、

projectジェクトゥ]/prάdʒekt/ (研究、企画)、

measureジャァ]/méʒɚ/ (測る)、

ingredientイングーディエントゥ]/ɪngríːdiənt/ (材料)、

preciselyプリイスリィ]/prɪsάɪsli/ (正確に)、

itemイテム]/άɪṭəm/ (品目)、

masterスタ]/mˈæstɚ/ (習得する、極める)、

provideプロイドゥ]/prəvάɪd/ (〜を提供する、与える)、

pleasureジャァ]/pléʒɚ/ (喜び)

 

※ 本文では、"provide pleasure" となっている。「喜びを提供する」=「喜ばせる」という意味になる。

 

closeウス]/klˈəʊzs/ (親密な)


※ "felt close to 〜" で、「〜 に親密に感じた」という意味。訳では、「〜に親近感を覚えた」とした。

 

for the first timeフォーザファースッイム](初めて)

 

※ 本文中では、"for the first time in a long time" という表現の中で使われている。「長い時間の中で初めて」とは、前に同じ体験をしてから長い時間が経過した、という意味。訳では、「久しぶりに」とした。

 

from then onフロムンノン](それ以降)、

regularlyギュラリ]/régjʊlɚli/ (定期的に)、

laterイラァ]/léɪṭɚ/ (後で)、

spillウ]/spíl/ (こぼれる、あふれる)、

spill overロウバ]/spɪ́lòʊvɚ/ (あふれ出る)

 

第7パラグラフ 

work 〜's way through college (働きながら大学を卒業する)、

eventuallyンチュアリ]/ɪvéntʃuəli/ (結局は、ついに)、

chefシェフ]/ʃéf/ (料理長)、

developディロップ]/dɪvéləp/ (発展させる、開発する)、

specialシャウ]/spéʃəl/ (特別な、独特の)、

techniqueテクーク]/tekníːk/ (技術)、

finallyファイナリ]/fάɪnəli/(最後に、とうとう)、

serveーブ]/sˈɚːv/ (提供する)、

uniqueユーーク]/juːníːk/ (唯一の、独特の)

 

※ 日本語で「ユニーク」と言うと、「おもしろい、風変わりな」のような意味で使われる場合があるが、英語の "unique" は基本的に「唯一の、他にない」という意味である。なじみのある単語でも元の意味と違うことがあるので気をつけよう。

 

styleイウ]/stὰɪl/ (様式)、

severalブラウ]/sév(ə)rəl/ (いくつかの)、

awardウォードゥ]/əwˈɔɚd/ (賞)、

richッチ]/rítʃ/ (金持ちの)、

famousフェイマス]/féɪməs/ (有名な)、

 

※ "the rich", "the poor" のように "the" を付けて「金持ちの人たち」、「有名な人たち」という意味になる。

 

第8パラグラフ 

bring 〜 back (〜 を... に連れ戻す)、

 

※ 本文で、"this brings us back to the contest" (「これが私たちをコンテストへと連れ戻す」 =  「ここからコンテストへと話が戻る」)となっているが、この"this" が指す内容は、その直前の文の内容である。「ジョンおじさんが賞を取り、金持ちや有名人に料理を作った」ということが、第1パラグラフの最後で触れた料理コンテストの話とつながっている。

 

selectクトゥ]/səlékt/ (選ぶ)、

yetイェットゥ]/jét/ (さらに、その上)

 

※ "yet" には、「まだ (〜ない)」、「けれども」、「さらに (その上)」など、いろいろな意味があるので注意が必要。本文では、ジョンおじさんと私は興奮していたが、それに加えてさらに ジョンおじさんは私が感動するようなことを言ってくれた、という意味で使われている。

 

shareシェア]/ʃéɚ/ (共有する、分かち合う)、

touchingタッチン]/tʌ́tʃɪŋ/ (人の心に触れる、感動的な)、

thrilledウドゥ]/θrɪ́ld/ (興奮した)、

partートゥ]/pάɚt/(一部、役割)

 

※ "as part of 〜" は「〜 の一部として」という意味。本文では、"go on TV as part of The Big-Time Cook Off" という表現の中で使われている。「ザ・ビッグ・タイム・クックオフの一部としてテレビに出る」= 「ザ・ビッグ・タイム・クックオフというテレビ番組に参加する」という意味。

 

what makes me the happiest ワッメイクスミーザッピエストゥ](「私を最も幸せにするものは」= 「私が最も幸せだと感じるのは」)

 

careア]/kéɚ/ (気にかける)

 

※ care aboutアラウトゥ] で、「大切に思う」の意味

 

exactlyイグクリィ]/ɪgzˈæk(t)li/ (ちょうど、まさに)、

make all the difference[メイコーディファレンス](状況を一変させる)

 

※ make all the difference in 〜's life で、「〜 の人生を一変させる」の意味